腹力糞りて脱けゆく半夏なり 豊山千蔭
半夏という季語が句意の俗っぽさを消している
季語によって句意を浄化するお手本のような句だ
脱げゆくもなかなか言えない
(小林たけし)
【半夏生草】 はんげしょうぐさ(・・シヤウ・・)
◇「片白草」(かたしろぐさ) ◇「三白草」(みつしろそう)
ドクダミ科の多年草で「カラスビシャク」の漢名。「半夏生草」の名前は半夏生(七十二候の1つ:夏)の頃に葉が白くなるからとも、葉の半分が白く化粧をしたように見えるからとも言われる。
例句 作者
半夏生草のはみ出す縁の下 若井新一
諸草に伸び立つ花穂の半夏生 石川風女
恙とも怠けとも見え半夏雨 的井健朗
明るさを水に重ねて半夏生 白石みずき
海へ向く細脛ばかり半夏生 渡辺誠一郎
老いるとはかくもけだるき半夏生 林壮俊
耿々と半夏雨降る神田かな 本多豊明
鯉の口朝から強し半夏生 藤田湘子
半夏生草のはみ出す縁の下 若井新一
諸草に伸び立つ花穂の半夏生 石川風女
恙とも怠けとも見え半夏雨 的井健朗
明るさを水に重ねて半夏生 白石みずき
海へ向く細脛ばかり半夏生 渡辺誠一郎
老いるとはかくもけだるき半夏生 林壮俊
耿々と半夏雨降る神田かな 本多豊明
鯉の口朝から強し半夏生 藤田湘子