竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

腹力糞りて脱けゆく半夏なり 豊山千蔭

2021-07-02 | 今日の季語


腹力糞りて脱けゆく半夏なり 豊山千蔭


半夏という季語が句意の俗っぽさを消している
季語によって句意を浄化するお手本のような句だ
脱げゆくもなかなか言えない
(小林たけし)


【半夏生草】 はんげしょうぐさ(・・シヤウ・・)
◇「片白草」(かたしろぐさ) ◇「三白草」(みつしろそう)
ドクダミ科の多年草で「カラスビシャク」の漢名。「半夏生草」の名前は半夏生(七十二候の1つ:夏)の頃に葉が白くなるからとも、葉の半分が白く化粧をしたように見えるからとも言われる。

例句 作者

半夏生草のはみ出す縁の下 若井新一
諸草に伸び立つ花穂の半夏生 石川風女
恙とも怠けとも見え半夏雨 的井健朗
明るさを水に重ねて半夏生 白石みずき
海へ向く細脛ばかり半夏生 渡辺誠一郎
老いるとはかくもけだるき半夏生 林壮俊
耿々と半夏雨降る神田かな 本多豊明
鯉の口朝から強し半夏生 藤田湘子

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