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竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

蔦紅葉夕闇はやき天主堂

2016-08-13 | 
蔦紅葉夕闇はやき天主堂



天主堂という言葉の響きが気に入っている

店主様という言葉にも懐かしい親しみを覚える

幼年期に協会の日曜礼拝に通っての

牧師様のお言葉が脳裏に焼き付いているのかも知れない



歴史ある天主堂の壁の蔦は紅葉する季節がくる

いつだって不承不承や桐一葉

2016-08-11 | 
いつだって不承不承や桐一葉



桐の葉が落ちるときはなかなかの光景だ

風もないのにパラリと枝を離れて地に

這いばるように落ちる

何かを待ってぎりぎりまで頑張ったがついに精魂つきたかのようである

それでも未練はまだまだ残る

ラマダンに入る枯色のいぼむしり

2016-08-10 | 
ラマダンに入る枯色のいぼむしり



蟷螂は枯葉のような擬態をする
旧くから蟷螂自体が枯れるとした俳句がたくさんある
云いえて妙なると納得だ
おそらく長期間
飲まず食わずで体力を温存して春をまつつもりらしい
ラマダンに入るのだから外敵も襲わないのかな

*越冬する蟷螂はまれで10月ごろ卵を産み幼虫は春に孵化するのだが

ヘルメット脱ぎて盆僧現るる

2016-08-09 | 
ヘルメット脱ぎて盆僧現るる





盆は七月と八月で地方によって使われ方が違う

最近は夏休みの関係もあるのか八月が主流だ

盆には旦那寺の僧が檀家を回って経を読むしのだが

わが寺の和尚はオートバイを駆ってやってくる

ヘルメットを脱げば立派な僧と変身でsる


国ぢゆうの石は露座仏終戦日

2016-08-04 | 
国ぢゆうの石は露座仏終戦日



1945年8月15日 終戦記念日

全面降伏をした廃線の日をこの国は終戦と呼ぶ

つくろいのような気恥しい気持ちになる



日本全土を焼土から救ったという記念日なのだろう

この日は国中の石が磨崖仏

戦争犠牲者の御霊のように感じる

足下に湯釜の秋やとうやくりんどう

2016-08-02 | 
足下に湯釜の秋やとうやくりんどう




白根山の湯釜

二人の娘が中学生のころに上った

その娘の子供たちが小学生のときに上った

いずれも夏休みの今頃の季節だった

白根山の標高が高いので

少し早めの秋を足下に発見したものだ

高山植物のとうやくりんどう

二人居の一合を炊く今年米

2016-07-07 | 
二人居の一合を炊く今年米




9人もの家族で食事をしていたこともあったが

子がそれぞれ家をもったりして

今はワイフとの二人暮らしだ

子や孫とはいってもそこそこの気遣いもなくてはならず

二人暮らしは快適だ

新米を炊いても1合でも余るほど

たくさん炊いてわいわい食べる美味には及ばない

進軍か大挙避難か赤蜻蛉

2016-07-05 | 
進軍か大挙避難か赤蜻蛉




空を埋めつくすように赤蜻蛉が西から東へと移動する

我家の西側には刈入間近の水田が続いている

暑い盛りは赤蜻蛉は草原にいて

涼しくなると移動するのだという

同じ方向へ隊列を組んでの進軍にみえる

避難のための大移動にもみえる

那珂川の鮭に泪目簗終い

2015-11-09 | 
珂川の鮭に泪目簗終い






晩秋 簗漁は終わる

昨年の今頃に那珂川へ行った

簗漁は終いでやっていなかったが休憩所で鮎の塩焼きを堪能した

微酔の気分で簗の仕掛けまで行ってみたら

簗に鮭が2匹横たわっていた

この那珂川にも鮭が遡上するのだ

力尽きた鮭、本分を叶えた鮭

その閉じることのない眼は涙目にみえる

顔なじみひとことそえて霧の朝

2015-11-03 | 
顔なじみひとことそえて霧の朝



今朝は濃い霧が発生していて一面が仙境のようだった
気温も昨日より高く気持ちが良い
いつもの用水の側道を早足で歩く
霧の中から顔なじみの散歩仲間が現れる
凄い霧ですね」
いつもよりひとこと多い挨拶をかわした

小鳥来る今年限りの一両車

2015-10-31 | 
小鳥来る今年限りの一両車





ローカル線のひとり旅が好きである
旅程などはくまないで行き当たりばったりの偶然が面白いのだ
単線、無人駅は必須鵜条件に近い
ひなびた小さな立ち寄り湯でもあれば申し分ない
乗る電車はペイキの剥げ落ちた一両車
今年限りで運行停止だとか
なぜか小鳥たちが群れ集まってくる

包む日を溢さぬやうに袋掛

2015-10-30 | 
包む日を溢さぬやうに袋掛





秋はナリモノの季節だ

ナリモノは果物と同意だろうと思う

日をたくさんほしいのだが強すぎてもいけない

虫や鳥たちにも遠慮していただきたい

理由はシュシュ多様だ

清算農家は袋掛に多忙である