美しい所作

2024年07月11日 | 日記
 梅雨真っ只中ですが、もう少しの辛抱です。

 さて、人の動きを見ていると、姿勢や佇まいなど、誰もがその人なりの雰囲気や空気感を纏(まと)っています。それこそ、歩き姿・返事・足音一つにも、その人自身の個性が表れるものです。私は、所謂(いわゆる)職人さんと言われる方の所作を見るのが好きで、その動き一つ一つに深い意味を感じます。お寿司の板前さん、蕎麦職人さん、茶道の師範など、数え上げればきりがありません。一切の無駄を極限まで省いたその所作には美しさがあり、長年の修練で身につけられた強さも感じます。

 武道の世界も同じです。入場・着座・礼・起居・演武・起居・礼・着座・退場など、一つの演武の中には一切の無駄を省いた動きが型や技に込められています。何回も繰り返し稽古をすることで、少しずつ固さも取れて、柔らかな中に力強さがある動きになっていきます。満足をすれば、そこで成長が止まります。納得をしながらも成長できる小さな課題を見つけ、高みを目指し続けていくことが大切です。
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