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「晴行雨筆」の日々から生まれるもの

人間の偏見 動物の言い分 

2018-07-01 21:56:30 | 私の著書
2018.5.17

「人間の偏見 動物の言い分」という本がイースト・プレスから出版されました。



 私は長いあいだ動物の研究をしてきて、動物の立場から見たらこの世はずいぶん理不尽だと思うだろうなと想像することがよくありました。それが本書で言いたいことなのですが、その主張のために2つの工夫をしました。
 一つは 動物を類型したことです。「動物」というときに、ペットも家畜も野生動物も区別がされないために「動物のいのちを大切に」ときくと、多くはイヌ・ネコのイメージをして、食肉用のウシやブタのことは考えないし、野生動物の絶滅のことも考えません。そこで動物を類型しながら説明しました。
 もう一つは現代の都市生活と動物の関係を考えるために、大胆とは思いながら、狩猟採集時代、農業時代、都市生活時代という時代区分をし、それぞれの時代に人が動物にどう接してきたかを考えたということです。
 その作業をすることで、都市生活が下手をするとかなり深刻な問題を生む危険性があることにも言及しました。

イースト・プレスの関連のサイト こちら
読者からの感想 こちら

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