木村忠啓の大江戸百花繚乱

スポーツ時代小説を中心に書いている木村忠啓のブログです。

家康の産湯

2008年09月12日 | 徳川の話
豊田市の近くに松平という地がある。詳しくは、愛知県豊田市松平町である。豊田市も市町村合併で巨大となり、一概に豊田市と言ってもよく分からない。県外の人ではなおさらであろう。
松平郷の場所はここ
かなり縮尺を上げないと、どこだかさっぱり分からない様なところで、実際に行ってみると、のどかな山村というべき所である。
この地は、徳川家発祥の地とされる。
家康から八代さかのぼった親氏(ちかうじ)が松平家の養子となったのが、その祖とされる。
さて、ここには松平東照宮があり、神社の脇には徳川家康が産湯に使ったとされる水を汲んだ井戸が鎮座している。
この水は、一説によると、竹千代(家康の幼名)を産んだ於大の方が、松平家の井戸の水を使うとこの子は天下を取るであろうと夢に見たため、早馬で岡崎に届けさせたとされる。
一方では、岡崎城にも、家康が産湯に使ったとされる井戸が存在する。
松平東照宮の水は、多分、家康の祖父清康や父広忠が生まれたときも届けられたお祝いの品のようなものだったに違いない。於大の方の夢の件は、後々の創作であろうと思われる。


松平郷にある井戸。付近ではシニアの方々がゲートボールに興じておられた。

岡崎城公園にある井戸。「三河武士のやかた 家康館」からすぐのところである。ちなみに、「三河武士のやかた」の関ヶ原の合戦のジオラマは、見応えがある。

松平郷HP

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