木村忠啓の大江戸百花繚乱

スポーツ時代小説を中心に書いている木村忠啓のブログです。

280分の2

2010年05月11日 | 日常雑感
かなり以前、ゴルフスクールに通っていたことがある。
そのとき、レッスンプロがぽろりと口に出した言葉が印象に残っている。
「280くらい打って、わずか1打か2打の違いなんだよなあ」
ゴルフのトーナメントは男子だと4日間で行われる。
パー70の設定だと、70*4日間=280となる。
優勝は1打差から3打差になるのがほとんどで、これが冒頭の「1打か2打の違い」である。
そのときは、レッスンプロの言葉もその通りだなあ、と思って、中小企業の社長をやっている友人に言ったところ、「そんな考えでは絶対にトーナメントプロでは通用しない」と半ば腹を立てていた。
確かに4日間、72ホールも回って、僅かに2打の差ということもできる。
ばらつきの多いアマチュアからすれば、もっともな感想のような気もする。

話は飛ぶが、ストリートミュージシャンを観ても驚くほど上手い人がいる。
絵だって、写真だって、玄人裸足という人は多い。
「アマチュア」と「セミプロ」の境はぼやけている。
だが、「セミプロ」と「プロ」の境は非常にはっきりしている。

ゴルフの優勝の差である1打や2打をどう捉えるか。
「わずか」と捉える人はせいぜい「セミプロ」で終わるような気がする。

「わずか」と考えるのは、心の甘えだ。
よく金持ちはケチだというが、少額であってもお金を大事にするから、お金にも愛されるようになるのかも知れない。
「たった1円」と言う人は金持ちになれないし、「たった1打」と言う人はトーナメントプロになれない。

自分が大事にしていることにおいては、少しも手を抜かないという姿勢。
成功には大切だと思う。


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2 コメント

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Unknown (美穂)
2010-05-12 16:35:53
>自分が大事にしていることにおいては、少しも手を抜かないという姿勢。
>成功には大切だと思う。

心に染みました。。。
返信する
Unknown (木村春介)
2010-05-12 22:37:05
コメントありがとうございます。
言うが易く、行うは難し。
なかなか難しいことですが、心掛けからでも始めて行きたいものです。
僕は最近、言葉を大切にするようにしています。
返信する

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