木村忠啓の大江戸百花繚乱

スポーツ時代小説を中心に書いている木村忠啓のブログです。

プロムナイト2~ハロー メリー・ルー

2012年05月14日 | 映画レビュー
しばらく封印していたB級ホラー映画を久しぶりに観た。
久しぶりの悪友に再会したような気がして、記事を書く気になった。
観たのは、「プロムナイトⅡ」(原題・Hello Mary Lou Prom Night Ⅱ)という1987年のカナダ映画である。
主演のヒロインを演じるのはウエンデイ・ライオンという女優で、なかなかホラーっぽい名演技をみせている。
B級なので、ストーリー的にも破たんが多い。特に、メリー・ルーを殺した犯人(ビル)が逮捕されずに、校長になっているなどというのは、何が何でもストーリー的に無理だと思うし、連続殺人が起きているのに、何事もなくプロムが主催されるのもどうかと思う。
実際には37歳のマイケル・アイアンサイドが回想シーンとはいえ高校生を演じるのもかなり無理がある。
それでもなかなか優れた作品だと感じた。過度の期待を持って観るといけないが、ポップコーンとコーラを持って観るにはいい映画だ。
カナダ映画界というのは商業的に厳しいらしく、その後、主役のウエンディ他、共演のリサ・シュレージ、リチャード・モレッテ、ジャスティン・ルイスなどもほとんど映画には出演することなく、カナダのテレビドラマへと活躍の場を移して行く。
唯一の例外は、かなり無理があった高校生役をも演じたマイケル・アイアンサイドで、この映画の3年後には「トータル・リコール」でアーノルド・シュワルツネッガーを追い詰める敵役として存在感を見せ、その後も多くのハリウッド映画に出演を果たしている。もっとも、アイアンサイドは1981年には「スキャーナーズ」1986年には「トップガン」(教官のジェエスター役)にも出演しており、「プロムナイトⅡ」の頃にはハリウッド俳優としての地位を確立していた。いかに主演級とはいえ、「プロムナイトⅡ」のようなB級ホラーに出演したのは、やはり母国カナダへの思い入れがあったのだろう。

お勧め度
★★★☆(70%)

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