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A Slow Life of Mister Masuda

定年退職後のスローライフを公開!

お能

2008年08月17日 18時13分02秒 | 家族行事
8月9日(土)


今日はミセスマスダのお供で横浜能楽堂へ。
源氏物語千年紀に因み「源氏物語    それぞれの恋心」
と言う5回シリーズで本日の公演は第1回 夕顔の巻より「夕顔-あわい恋の花」
お能の鑑賞ではあるが多分に教養講座的な催しである。





先ず最初に歌人の馬場あき子さんの講演
源氏物語の夕顔より想を得た本日のお能「半蔀」”はしとみ”についての解説。
時々馬場あき子さんのお話を聴く機会があるが相変わらず良く透る声で
歯切れの良い解説には聞き入ってしまう。

続いてNHKのアナウンサーの 加賀実 幸子さんが
本日のお能の謡曲(半蔀)を朗読された。
お謡いで節がつくと聞き取りにくいところもあるのだが
プロの朗読で あらかたのストーリーを頭に入れることが出来た。

今回のお能(半蔀)は舞台正先に活け花を据える「立花」と言う
特殊演出で上演される。
続いて華道高野山の山縣弘俊師によってその活け花が立てられた。
お能ではこの活け花に夕顔の花が挿されるという重要な小道具となる。



舞台背景の鏡板は通常「老松」だけが描かれているのだが 
このように松竹梅が勢ぞろいした鏡板は他に見られない。
この梅は前田家の祖菅原道真の家紋だそうだ。





この能楽堂は420席で少し小振り。
舞台も東京の旧加賀藩邸より移設されたもので上品というか女性的と云うか。
舞台正面の目付柱も細めだそうだ。
橋掛かりも少し短いそうだ。
オリジナルは藩邸内にあったからであろう。



そして本日のお目当て金春流による「半蔀」”はしとみ”の上演となる。
能は謡、仕舞、囃子の三つの要素からなる芸能と云われているが
それに衣裳・装束も加えねばならない。
劇の展開に合わせそれぞれの要素が様々に組み合わされている。
オペラは最終の総合芸術と云われ音楽家は作曲家であれ指揮者であれ
大成するとオペラ・オペラと言うが お能も各芸能・芸術・工芸の大集成で
「日本のオペラ」とも形容されるのはそのためだろう。

今回のお能ではお囃子の「笛」それと金春流シテ本田光洋さんの仕舞が
印象的だった。
最後のクライマックスで最高に盛り上がったところで
ピッタと静寂で終わるところが素人の感想ながら感銘を受けた。



午後5時ご終演。
一緒に鑑賞していたSK御夫妻と劇場が跳ねた後の心地よい心の高まりを感じながら
本日の舞台の感想を述べ合う。

一頻りした所で最近のミセスマスダのお気に入り
会員制スーパーマーケット「Costco」に行くことにした。
お買物もさりながらお腹も空いてきたし あそこの食堂で
ピザパイを食べようと言う事だ。



直径40センチのピッザパイとリッチなクラムチャウダーは
4人の夕食に充分なボリュームであった。



腹ごしらえが終わったところで店内で買物。
アメリカ在住の友人のAYさんがリヤカーの様だと表現していたが
将にそのリヤカーの様な大きなショッピングカートを引っ張って
閉店の午後8時まで店内をうろつく。