旅にしあれば

人生の長い旅、お気に入りの歌でも口ずさみながら、
気ままに歩くとしましょうか…

20150926  上川町  緑岳第一花畑&高原温泉沼めぐりパート1

2015-09-26 10:29:49 | Weblog




26(土) くもり時々晴れ

高原温泉登山口から緑岳第一花畑に向かう途中に「見晴台」がある。樹林帯を登る中で、ここだけ
木々が途絶え、高原温泉~高根ヶ原方面の視界が開ける。緑岳ガレ場や高根ヶ原からの眺めと比べると
見劣りはするが、今、一番ここから見る紅葉がきれいなようだ。ここで朝の風景を撮ろうと急に思いついて、
昨日いったん山を下りたあと、再び舞い戻り、温泉駐車場で車中泊してスタンバイした。ところが…


3:00頃起床すると、上空全面に星が見えた。天気は大丈夫そうだ。ただ、気のせいか、東大雪方面に
白い塊がぼ~っと見えるような気がした。あれはなんだ?

あまり慌てる必要がないのでゆっくり準備して、トイレに行こうと外に出ると、ひときわ明るいはずの明けの明星が
ボヤーっと霞んで見えた。気のせいではなくあれはガス(雲海)で、徐々に濃くなっているのだ。
用意を整え外に出たときには駐車場付近もすっかりガスに煙っていて、ヘッドライトに細かい水滴が乱反射した。


周囲の状況がまったく把握できないので判断に迷うが、とにかく登ってみることにした。どこかでガス帯の上に
飛び出ると思ったからだ。見晴台付近は真っ白で、さらに進んで第一花畑まで登ると、やっとこさガス帯を抜けた。
上の写真はその時撮ったもので、上空はピーカン、ここで粘ったら、霧が流れる幻想的な山岳風景が撮れるかもと
思った矢先、すぐにあたりはガスに包まれてしまった。



   


第一花畑から少し下がったところで待機してしばらく様子を伺っていると、最初は見えていなかった
忠別岳~高根ヶ原にかけての稜線がだんだん見え始めた(上の写真)。

この朝高根ヶ原でスタンバった旭川のRさんは、紅葉写真的には撃沈したものの、これだけ深いガスが
高原温泉をすっぽり覆うのは珍しいことなので、もしかしたらかなり面白い写真が撮れたかもしれないとの
ことだった。



   

この写真ではわかりづらいが、石狩岳やニペソツなどの東大雪の山々の山頂部も見え始めた。

それでまた、見晴台まで下って、様子を見ることにした。徐々にガスが晴れてくる(下がってくる)だろう
との判断だ。ところが待てど暮らせど、一向にガスがなくなる気配がない。ガスの消え際、幻想的なのが
撮れるんじゃあないかとの期待は、空振りに終わった。


6:30頃まで粘ったがあきらめて下山、沼めぐりをすることにした。ピークを過ぎていることはわかっていたが、
意外にも、そうした条件で沼めぐりをしたことがない気もして、行く気になったのだ。


一番のバスが上がってきて、そのグループに紛れ込むことになった。ポールポジションをとろうと、
目を血走らせているカメラマン軍団の姿がないことが、紅葉時期の「終戦」を物語っている。



   

ヤンベ温泉付近。このあたりの色付きが盛りのようでとてもきれいだ。



   

足の速いご夫婦のあと、二番手で最初の沼「土俵沼」に到着した。




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20150923~25  上川町  高原温泉から白雲テン場二泊パート4

2015-09-25 14:21:30 | Weblog




25(金) くもり

夕方からやや強く吹いていた風は、日付が変わる頃にはピタッと止んで、以降無風に近い状態だった。

3:00  テントから外の様子を伺うと、ほんの少し星が見えるものの、上空ほぼ全面に雲が広がっているようだ。
かなり確率は低いがあとあるとすると「朝焼け」で、ダメ元覚悟で、一応出かけることにした。

高根ヶ原を東が見える地点まで進むと、地平線にほんのわずかだが「晴れ」のスペースがあることがわかった。
これはこの前と同じパターン、朝焼けする可能性があるので、撮影ポイントまで足を伸ばす。ほどなくして、
旭川のRさんが到着した。彼はもう少し先に進んで、紅葉の写真を狙うようだ。日の出の後、日差しがある可能性は
低いと思われるがこれは賭けだ。もしダメでも、彼は自分の目で高原温泉の紅葉を間近に見ていないので、
自身で確かめておきたい気持ちもあったのだろう。

しばらくすると地平線が真っ赤になり、上空の雲を染め上げた。前回と同じか、それ以上の朝焼けショーの始まりだ。
やはり日の出直後、すぐに太陽は雲に隠れたが、これを拝めただけでも連泊した甲斐があったというものだ。
惜しむなくは、今朝は雲海がほとんどなかったことだ。帯広方面や富良野方面にはたっぷりあったのに。
雲海発生の条件は本当によくわからない。


テン場に戻ったら、Oちゃんがすでにほぼ撤収準備を終えていた。彼は目が覚めたものの、「これは行っても
無駄だ」とあきらめて、二度寝したことを悔やんでいた。私も朝食後一眠りしたいところを我慢して、すぐに
撤収にかかった。この時点では雲が多めで、雨の恐れもあったからだ。

しばらくするとRさんが高根ヶ原から戻ってきた。やはり紅葉は写せなかったが、明日の予報が晴れに変わったので、
もう一日留まることにしたらしい。この粘り腰が私にはない。8:15 下山開始。





   

緑岳を通過する頃から鈍いながらも日差しがあって、徐々に天気は回復傾向。風も弱く、暖かな
絶好のハイキング日和だ。今年最後の「絶景」を楽しみながらゆっくり下りる。



   

ガレ場からエイコの沢上流部。黄色がきれい。


   

さらに下がってガレ場下。普段なら下山の際にはここは通過してしまうが、景色を楽しむために
あえて立ち止まり休憩した。これ以上下がると、もうトムラウシは見えなくなる。



   

エイコの沢近くのガレ場から撮影。


   

見晴台から高根ヶ原、高原温泉。ここからの眺めが今ベストなようで、これを見て、明日の行動予定を
急きょ考え、実行に移すことになった。





   


11:25  高原温泉登山口に到着。この付近の紅葉も今が見頃のようだ。


日帰り入浴しようと大雪高原山荘に行ったら、脱衣所でS社Fさんとバッタリ。彼はここまで来て、
あえてピークの過ぎた沼めぐりはせず、この付近を散策したそうだ。なかなかやるなお主。





   

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20150923~25  上川町  高原温泉から白雲テン場二泊パート3

2015-09-24 14:19:53 | Weblog




24(木) 晴れのちくもり

3:00起床行動開始。暗くてよくわからないがガスに覆われていないようなので、高根ヶ原へ向かった。

現地に到着しカメラをセット。今朝は雲海がわずかながらあって、その上空が少し焼けた。

それからほぼ狙い通りの光がきたが、やはりこの紅葉の状態ではいい発色を望むのは無理か。
写真は撮ったが、たぶん、ほとんどがボツだと思う。

徐々に雲が厚くなり、すっかり曇り空になってしまった。天気予報もすっきりしない予報だし、これ以上
粘っても紅葉を撮影するのも難しそうだ。切り上げて下山しようとほぼ気持ちが固まって小屋に到着、
そしたら管理人のKちゃんが「昨夜3名きりだったし、今日から小屋、テント利用料を徴収せず、無料にしようと
思います」と開口一番。今の私は「タダ」という言葉に敏感に反応する。一転、残留へと180度気持ちが
切り替わるから不思議だ。

テントから小屋に逃げ込んだら雨の中の撤収も心配なくなるし楽だ。Oちゃんに相談したら、彼の山予報の
サイトでは雨は降らない予想だし、彼はそのままテントにするという。私も迷ったが、移動するのも大変だし、
結局そのままテントでもう一泊することにした。


テントでゴロゴロしていたが暇なので、板垣新道まで顔を洗うのと水を汲みに出かけた。
写真はその途中、雪洞とトムラウシ。



   

雪渓の上部にきれいなナナカマドが残っていた。風当たりが弱いためか?


   

管理人二人がかりで小屋じまい準備が着々と進む。テーブルとベンチも取り除かれた。




   

テントサイトのチェアもすっかり』足だけに。周囲のロープも撤去された。

トムラウシの機嫌は良くて、昨日からこの日昼過ぎまで見えっぱなしだった。



Oちゃんはこれだけ雲が多いのに、果敢にも夕方また白雲岳山頂に向かった。雲が少なくなり、
白雲岳上空にきれいな雲が漂いだしたので、これはOちゃん当てたかなと思ったのもつかの間、
それは一瞬で、すぐにまた雲が多くなった。しかし、行かなければ始まらない。Oちゃんやるな!


旭川のRさんが小屋に入った。正確な数字はわからないが、この日の小屋は3名ということはなくて、
10名程度はいたようだ。テントも10張りくらい。







   

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20150923~25  上川町  高原温泉から白雲テン場二泊パート2

2015-09-23 14:18:04 | Weblog




9:20 テン場到着。昨夜までの登山者が次々下山し、入れ替わるように私が到着した。
名古屋のOちゃんがいて、彼はあと二泊するという。

水場ではわずかながら流れがあったので、小屋で借りた大きなペットボトルに念のため汲み置きした。

早めの昼食をとるなどして、わざとゆっくりと休憩してから高根ヶ原へ出かけた。光線がよくなるのを
待つためだ。


ナナカマドの葉は落ち、赤い実を残すのみ。途中戻ってきたIさんとすれ違う。高原温泉を見下ろせる
ガレ場まで来たら、よくお会いする女性Kさんが先着していた。彼女は朝からずっとここにいるという。
この頃風も止み、雲がほとんどないので日差しが遮られず、ポカポカと暖かな陽気になっていた。
絶好の紅葉見物日和で、いつまでもここにいたい気持ちもわかる。



   


ヤンベタップ源頭方面。ぐっと黄色は深みを増したが、残念ながら赤い葉は持ちこたえられずに、
一部は散り始めていた。



   

空沼付近。


   

場所を移動して沼が真下に見下ろせるところまできて撮影。式部沼と大学沼(右)。
赤い葉が少なく、すでにピークを少し過ぎている。しかもまったく雲がないので陰影がつかず、
写真的にはつらい状況。本当に久しぶりに紅葉期の高原温泉を見下ろせたのはよかったが、またも
ベストではないシチュエーションだった。まあ、また来いということなのだろう。




   

再び先ほどの場所まで戻って、15:00くらいまで滞在する。


   

珍しく小屋の管理人Kちゃんがここまでやってきて、一緒に帰るような感じになった。今日は管理人二人体制
なので融通が利いたようだ。三笠新道への立ち入り禁止のロープを外していた。これも小屋じまいの
作業の一環なのだろう。


Oちゃんは白雲山頂で夕景を狙った。平凡な夕焼けではあったが、風もなく穏やかな山頂で、
のんびり過ごせたそうだ。


テントは11張りとそこそこあったのに対し、小屋泊まりはなんと3名のみ! 貸切に近い状況だったみたいだ。
一昨日の50名から一転これだ。








   

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20150923~25  上川町  高原温泉から白雲テン場二泊パート1

2015-09-23 14:15:47 | Weblog




23(水) 晴れ

5:40 駐車場出発。札幌のIさんはすでに5:00に出て、高根ヶ原まで日帰りでピストンだ。
ベテランの彼は、かなりのアルバイト量があることを知っていて、早めに出発した。


温泉方面(出発地点)を振り返る。この周辺、ずいぶん秋めいた景観になっていた。


   

見晴台から高根ヶ原方面の眺め。



   

6:30 第一花畑着。チングルマは黒ずみ、ナナカマドの葉は落ち、晩秋の趣。



   

第二花畑。こちらのほうが少し秋の色合いを残していた。


   

ガレ場下で休憩。安定した晴天だが風が強い。

この日雲海はまったくなかった。そこそこ冷え込んでいるのに…

前回より食料は少ないが、望遠レンズをF2.8 の大型にしたので、やはりザックは重い。
テレコンも2倍のにした。今回紅葉を撮影するチャンスがあるとすれば、望遠で切り取るような構図しか
ないだろうと思ったからだ。北海洋さんは、いつもこれくらいの重さのレンズを平気で持ち上げている。



   

8:25 緑岳山頂に到着するも強風のため休憩せずにそのまま通過した。美しかった草紅葉は
ほとんど黒ずんでいて、ナナカマドの葉っぱもほぼすべて落ちていた。すっかり晩秋の装いだった。


板垣新道途中で休憩し、その際、ポリタンクに水を汲んでおいた。水場はもう当てにできないと
思ったからだ。









   

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20150920~22  上川町   シルバーウィークの恐怖

2015-09-20 14:50:00 | Weblog



春の旅ではGW(ゴールデンウィーク)対策が課題であった。今回はシルバーウィーク、
今年はよりによって五連休だ。その暦の並び方に恩恵をこうむる方々が大多数なので申し上げにくいが、
暇人系には「民族大移動」に伴う道路、観光地などでの渋滞、混雑が大変困り、やっかいなのだ。

今回も旅立ち前からそれはわかっていたので、その対処方法をあれこれ頭の中でシュミレーション
してみても、天候や紅葉次第で状況は一変するし、実際はほぼ出たとこ勝負でやり過ごすしかないと
思っていた。


19(土)と20(日)は、予報も実際の天気も悪かったので、東川~美瑛に避難していた。
そのままその付近に滞在していたら平穏に過ごせることはわかっていても、次の三間日は
晴れの予報で、こうなると、じっとしているのがもったいないと、少し腰が浮き立ってくる。

20日の夕方に層雲峡に戻った。ここ数年お目にかかっていなかった神奈川のNさんがユースに
来ているようなのでお会いするのが一番の目的だった。温泉界隈は車が溢れていて、
かろうじて路駐できたので、そこから層雲峡YHへ赴いて、夜の宴会だけ参加した。

21(月)は晴天の予報ながらまったく予定を立てられず、目覚めたらすでにピーカンの青空で、
いまさら動きようもなかった。二日酔いで頭が痛いのかと思ったら、加えて、どうもハチマキおじさんに
風邪をうつされたらしい。セイコーマートのカツ丼を早めにゲットし食べて、薬を飲んで
二時間ほど車内で昼寝した。温泉街の喧騒をよそにである。

この日は晴天(昼前から雲が多くなったが)で、ものすごい人出だ。ここ二日出控えた地元民が
いっせいに動いたと見られる。ロープウェイは長蛇の列、飲食店にも人が入りきれず、
路上には行き場のない車があふれ、コンビニの弁当、パン類なども早々に売り切れたことだろう。
白雲避難小屋もこの日が今季のピークで、50人宿泊者がいたらしい! 通路まで埋まったという。
それらを尻目に寝ていたのだから、賢いような、間抜けなような……であった。

15:00頃、上川(市街)へ移動した。写真は17:00開店と同時に飛び込んだあさひ食堂で食べた
「特みそ」。残念ながら私の好むセットメニュー(ご飯ものとラーメンのセット)は一切ない、
「繁忙期対策」の省略メニューであった。


22(火)も予報は晴れで、この日は愛山渓から沼の平方面へ登るべく、日帰り装備で準備していた。
3:00頃起床したら、どうも上空雲が多いように見える。それでも出発準備を始めようとしたら、
ポツポツと雨が降り出したので、これ幸いと中止に決めた。とたんに土砂降りの雷雨になった。これは
体調も悪いし「行くな」ということだ。実際、このあともほぼ一日中頭がボーっと朦朧としていた。
風邪のためなのか、飲んだ薬(PL)のためなのか? PLは風邪の引き始めに良く効くが、
睡眠薬の成分が多く含まれているようで、眠くなって仕方がない。

装備を山泊まりに換装したり、持参した朝日新聞の別冊を読んだりするのと平行し、
朦朧としてきたら居眠りするを繰り返して、夕方まで上川で過ごした。観光地の喧騒は蚊帳の外、
家族連れで公園に訪れ、小さな子供が遊びまわる、普通の休日ののどかな景観だ。
おそらくあさひ食堂(駐車場に車がいっぱいだった)などの有名店や、国道沿いのセブンイレブン以外は
いつもながらの静かな上川市街地だったと思われる。セイコーマートやスーパーいろはでは、弁当や
パン類などが普通に手に入り、今夜の車中泊と明日の登山の買い物をした。

これだけ休んでいても頭がすっきりせず、体もだるい。不安ではあったが、予定通り、夕方
上川を離れ、にぎわう層雲峡温泉街を素通りし、高原温泉駐車場へ赴いた。


体調のことがあるので少し迷ったが、大雪高原山荘で日帰り入浴。宿泊している札幌のIさん、大阪のYさんと
フロントでしばし談笑しているうちに気分がすっきりしてきた。温泉の成分が
良かったのか、それとも彼らとのおしゃべりが功を奏したのか?  今回は彼らペアとよく遭遇し、
明後日白雲小屋前で、またしても彼らと話す機会があった。

この場から立ち去るのに後ろ髪引かれたのは、彼らとの会話が楽しかったのに加え、
煌々と明かりが灯る至れり尽くせりの温泉宿を一歩出るとそこはもうサバイバル、
駐車場には漆黒の闇が広がり、トイレには「明かり」も「紙」もない、天地の差があるのがわかっているので、
なるべくそこを離れたくなかったのだ。

この秋は極端な気温低下がなくて、車中泊やテント泊でもあまり寒さを感じず助かった。
明日はそんな早くから動かなくていい。周囲が明るくなってからの行動開始だ。
いろはの弁当を食べ、少しお酒を飲んだら、寝袋にもぐりこむとしよう。









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20150909&19  東川町  エアマット騒動

2015-09-19 18:14:33 | Weblog





私が長年使ってきたエアマットはモンベルの旧型で、もしかしたら買ってからすでに10年以上経つだろうか。
ビニール生地の頼りない素材ながら、山での激しい使用に耐えて、これまでトラブルなく使えていた。
この前までまったく問題なかったのに、今回のテント泊の初日(9月5日)、膨らむのだが徐々に空気が
抜けるようで、しばらくするとペッタンコになってしまった。

補修用のパッチ(シール)を持参していたので修理を試みるも、何度か空気を入れ直してみても、
とうとう破損箇所がわからずじまい。小屋の管理人さんを巻き込んで一緒に調べても結局ラチがあかず、
ご好意でロールマットをお借りしてその場はしのいだ。

下山後東川のモンベルで新調しようと立ち寄るも、見てびっくり、エアマットっていい値段するんやねえ。
思案した挙句、結局新品(上の写真)を購入したものの、古いのをそのまま処分するのが惜しくなって、
念のため修理を依頼することになった。

若い女性店長さんに、「こんなの初めて見ました。これってモンベル製品ですか?」と言われてしまった。
腐っても「ダイヤモンド会員」のわたくし、モンベル歴だけは長くて、古いモデル持ってます。
店でも破損箇所を探るも、やはり原因をつかめず、預けることになった。


また、車内で使っているエアマット(上の写真のと同じモデル)に空気の片寄り(変な膨らみ)があり、
ついでにこれも修理預かりしてもらった。夏の暑い時期に膨らませたままで放置していたので熱膨張し、
素材の一部が伸びてしまったと思われる。



   


10(木)  道の駅上空にきれいな彩雲があった。この写真じゃあちょっとわかんないな。





            


道の駅・道草館で見かけたポスター。奥田實、慧さん親子が「野菜美」という展示を行っているようだ。
場所は剣淵の「絵本の館」。




   


途中すったもんだあった話は、長くなるので省略、結果だけを述べると…


まず、車内で使っている新型のエアマットは、「初期ロット不良」とのことで、新品に換えてくださった。
車中泊用として頻繁に使うようになったのは最近でも、購入してからは5年は経つと思われるので
少々恐縮した。しかし、改めて取説を読んでみると、「膨らませた状態で、高温の車内などには
放置しないように」との但し書きがあり、今後取り扱いには注意が必要だろう。

右のヘッドランプは、うれしくて気が大きくなって買ってしまった。現行ライトの電池が切れたのを機に、
新品をメインにして、パナソニックの現行品はサブにまわすことにする。




   

   


お騒がせの旧型のエアマット。こちらは店長自らが破損箇所を調べてくださり、途中経過では
「わからない」との報告も、最終的に漏れている箇所を探し出してくれた。圧着部分(端っこ)からの
空気漏れだったようで、この部分には補修のシールを張ることはできない。

「たぶん修理可能」とのことだが、ひとまず引き取った。もうずいぶん使い込んでいて、製品そのものには
未練はないし、新型のほうが明らかに軽く、コンパクトだ。ただ、古い製品全般にいえる「丈夫さの優位性」は
これにも当てはまり、すぐに捨てるのも惜しい。何かほかのことに流用できないか、もうしばらく
考えてからでも遅くあるまい。たとえば、このスタッフバックだけとってみても、今時のと比べると
ずいぶん頑丈なつくりで、別のものの収納袋に使えそうだ。



秀岳荘もそうであったが、このモンベル東川店のみなさんもずいぶん親切だ。
郊外のやや辺鄙な場所にあるのに次々と来客があって、売り上げもいいのではないかと
推測する。なにより、全国的にも、道の駅に併設されたモンベルはここだけではないだろうか。

道草館は、モンベラーにとっては「聖地」のよう道の駅なのだ。











   

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20150918  上川町  ビアグリル・キャニオン

2015-09-18 15:21:18 | Weblog




層雲峡にある「山のイタメシ屋・ビアグリル・キャニオン」へ、下山後北海洋さんと立ち寄った。
この店に入るのは私は初めてで、温泉街にある料理店は最初から期待しておらず、近年
まったく行かなくなっていたのだ。

『照り焼きハンバーグ・ピアット』 セルフサービスのコーヒー付きで880円(税込み) 。
ハンバーグはとてもおいしかった。これで全体にもう少しボリュームがあればいいのに。

わざわざ上川に行くのが面倒なときもある。手近でいい店を再発見できたかもしれない。





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20150914~18  上川町  高原温泉から白雲テン場四泊パート6

2015-09-18 15:18:06 | Weblog




18(金)  くもり

予報はくもりで、朝のうちまで晴れ間が残るかがポイントだった。

北海洋さんは白雲岳山頂で星を撮影するため、1:30頃出発したそうだ。そのあと朝の撮影で
緑岳へまわるという。そうすればもっと撮影機会は増えると、私も頭ではわかっていて、
そうしたい気持ちもあるのだが、私が彼と同じ行動をとったなら、とても体が持たないだろう。
本来、山岳写真を撮ろうとするのなら、彼くらいのバイタリティ、パワーが必用なのであって、
残念ながらそれが私にはないことはわかっている。

私のザック(山泊まり装備)もいい加減重いが、彼のは私の1.5倍くらい重量がありそうだ。
撮影装備(レンズの数など)も段違いに彼のほうが多く、重い。ニペソツに登る際などは、さらに
水を加えて担ぎ上げるのだからすごい。このパワーが私にもほしいと、うらやましくて仕方がないが、
ないものねだりをしてもしょうがない、できる範疇でやるしかない。


3:00起床行動開始。星の数も少なく、すでに上空薄い雲が広がっているらしい。東側に
どれだけ晴れのスペースが残っているかが問題だ。確認したいがテン場からは山の稜線に阻まれ見えず、
行くしかない。

緑岳ガレ場からの眺め(紅葉の状態)が万全ではないと判断して、この日も高根ヶ原へ向かう。
これだけ長く滞在して、ガレ場から一度も撮影しなかったのは珍しいことで、残念だが仕方ない、また次回だ。


緑岳の大きな山容を離れ、東側が見える場所まで来ると、地平線上空にわずかに晴れのスペースがあり、
これはうまくいくときれいな朝焼けが見られるパターンだ。しばらくすると地平線が真っ赤になって、
鮮やかな朝焼けが始まった。雲海を入れて写すなら緑岳からのほうが都合がいいが、ここに
陣取ったのだから仕方がない。緑岳をシルエットにして撮影を試みた。


かなり長時間の「朝焼けショー」が終わり、続いて太陽が照りつけたが、その時間はわずか10分ほどであったか。
短時間で何パターンか構図を変えてみたが、狙い通りに撮れているかは微妙。
今朝はあの朝焼けを見られただけで満足しなければいけないのかもしれない。


テントに戻り、緑岳から戻った北海洋さんと合流、すぐに雨が降り出す気配もないのでゆっくり休憩してから
下山準備にかかり、テントを撤収した。


9:00 下山開始。




   

頬をいっぱいに膨らませたシマリス。



   


   


   


緑岳ガレ場からの光景。トムラウシもまだがんばっている。鈍い光しか差さなくなっていたが、
かえってそれが幸いして、いい色合いに見えた。早くに色づいていた葉は落ち始めているが、
初めて見る人に歓声を上げさせるレベルには達していた。ダケカンバなどの黄色が、数日前より
ずいぶん色づきが進んでいる。


第一花畑付近のナナカマドの紅葉も、近くで見るとピークが過ぎているのがわかり、赤い色は
やはり3,4日前が見頃だったようだ。


12:20 高原温泉登山口到着。






   


   

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20150914~18  上川町  高原温泉から白雲テン場四泊パート5

2015-09-17 15:15:59 | Weblog




17(木) 晴れ時々くもり

早朝強風、雲は多いが星が見えていたので、出発の準備をしてテントの外を再び見たら霧で真っ白!
これはあかんと、しばらく待機した。30分ほどしてまた外を伺ったらすっかり霧が晴れてトムラウシが見えていた。
あわてて高根ヶ原方面へ出発。

やや現場へは遅れたが、この日は雲海が高原温泉上方まで回りこんでいて、背景に写しこめたので、
そこそこいい条件で撮影できたかもしれない。北海洋さんは霧に巻き込まれながらも緑岳に到達して撮影した。



   

帰路、白雲岳を望む。



   


このあたりのチングルマは日に日に赤い色を増して、どんどんきれいになった。この日天気は一番安定し、
トムラウシも昼過ぎまで姿を見せた。


このあと、夕方の撮影までテントサイトで待機した。ものすごくいい天気なのにちょっともったいない気もするが、
光線の状態がもう少し良くなるまで待つことにしたのだ。私の場合は、体力温存の意味もある。パワーを
持て余している北海洋さんは退屈そうだが心配しなくていい。しばらくすると士幌のOさん、札幌のIさん、それに
ユースでよくお会いする女性Iさんなどが次々にサイトを訪れ、おしゃべりしていたら、あっという間に時間は過ぎていく。
このいい天気に動きまわらず、ぼ~っと山並みを眺めて過ごすのは、贅沢の極みなのだ。

昼食後再び高根ヶ原へ。ほどなくすると雲が切れ、狙い通りの光線がきて撮影はできたが、たぶんあまり
いい感じでは写っていないだろう。紅葉の状態が本調子でないためか、強い光がまともに当たると、かえって
色が飛んでしまうのだ。

この頃、旭岳~白雲岳などにはガスがかかり、白雲へ向かった北海洋さんは早めにあきらめたと思っていた。
しかし彼は粘り、その後雲が薄くなって、光が差し出し、ガスが旭岳と白雲岳の間を漂うのを写せたそうだ。


この日小屋に、仲間と宴会するのを目的に、珍しくPちゃんが宿泊していた。「四泊目で酒が切れた」と
ぽろっと漏らしたら、宴会のおこぼれの日本酒をマグカップ一杯ごちこうになった。うれしかったわ~!
空きっ腹に飲んだので酔いがまわって、ぐっすり眠れた。


11張り。天気の崩れが早く、土曜日は雨の予報となったので、予定より一日早く下山することを決めた。








   

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