たびびと

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本当に伝えたいこと

2012年10月04日 | 語学の旅
ホンジュラスに赴任して2ヶ月目。

とある田舎の指導主事の会議に参加をしていた。

指導主事というのは、教員の力量を向上させるための研修を計画したり、苦情を解決するための仕事をしている人だ。

各地区から集まった10名の指導主事と教育長が会議をしている。
話し合いのテーマは、次回の研修会で何を行うかについてだ。

ホンジュラスの先生は、子どもに教える内容を理解していない。子どもがやるテストを先生がやってみるとする。正答率は半分程度。これが現実だった。

授業はどうか。

最初から最後まで、ずーっと説明し続ける先生。子どもが理解したかを確認しない。練習のための時間も与えない。

一人の子どもを黒板の前に立たせて、一つの練習問題をやらせる。他の子どもはノートにやるのではなく、じっとそれを見ている。
1時間の授業で、前に出た4人がそれぞれ一つの問題にトライしただけ。他の子どもはただ、それを見るだけで終わってしまう。

このように、知識だけでなく、基本的な指導方法が身についていない先生が多かった。


研修を計画するときには、上記のように、教員の知識と指導するための技術の2つの視点が必要だった。これらに配慮しながら研修を企画していかなければならない。この視点が彼らには欠けていた。

ぼくは発言したかった。でも、発言できるだけのスペイン語力はそのとき持ち合わせていなかった。

手が動く。
でも、発言できないから、手は上まであがならい。

そのとき、市長をやったことのあるホセ先生が言った。
「おっ、何か言いたいことがあるか」

ぼくを指名する。

ドキドキしたが、立ち上がり、たどたどしいスペイン語ながら一生懸命説明をした。
彼らはじっと聞いていた。

そして、最後に、言いたいことを理解してくれた。

「本当に伝えたいことがあれば、伝わる。語学力がなくても何とかなる」
経験から学んだ。


準備ができればそれにこしたことがない。
でも、相手の質問すべてを予測することはできない。

本当に心から伝えたい大切なことがあれば、それは、伝わる。

コミュニケーションにおける言葉の果たす役割は、確か7%程度。
あとは、表情、声のトーン…である。




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