現役場は平成12年に完成。鉄骨3階建てで、老朽化していないものの、東日本大震災後に県が公表した津波浸水想定で南海トラフ巨大地震発生時に6.8メートルの浸水が想定された。このため、岩田勉町長が昨年11月の町議会全員協議会で、浸水想定域外の高台への移転方針を明らかにした。

計画では周参見保育所北側の農地約5700平方メートルを購入。うち約2千平方メートルに木造平屋建て新役場を建設し、残りの土地に駐車場などを整備する。総事業費は十数億円が見込まれ、国が約7割を補助する。

新年度一般会計当初予算案に農地購入費や設計費などを盛り込む方針。

移転後も現役場は解体せずに窓口機能を残し、空いたスペースは団体や企業に貸し出す予定。町総務課の担当者は「現役場はまだまだ使えるが、災害はいつ起きるかわからないので対応できる場所に移転を計画した」と説明している。

県内では津波対策で高台に庁舎を移す自治体が増えている。海南市役所が平成29年、串本町役場が令和3年に移転。田辺市も今年5月に新市役所庁舎で業務を始める予定になっている。

南海トラフ地震や首都直下地震がもうすぐ起こる、と随分前から言われていましたが、

その前に兵庫県南部地震や東北地方太平洋沖地震が起こり、

あの予報が何だったの?と思いつつ地震は日本全国どこでも起こり得るものだと思い、その日に備えるべきでしょう。

 

東日本大震災で津波の恐ろしさを知り、

今度は能登半島地震では数メートルの津波でも大きな被害がある事を知りました。

そんな中、津波が来るまでの時間が数分やら10分と言われている和歌山県です。

特に公的機関は地震発生直後から司令塔として動かねばなりません。

その為、沿岸部にある自治体の庁舎は随時高台に移転し、すさみ町も2年後に移転するようです。

ただ和歌山県南部に位置する自治体としては遅すぎる感も否めません。

移転までに大地震が起こらない事を祈るばかりです。

 

すさみ町と聞けばやはり先日の林野火災によりメガソーラー発電所の事を思い出します。