僕は学生時代に、空手部に在籍しておりました。
当時の空手部という団体は極めて封建的なところでしたので、先輩の言う事は絶対的なもがありました。
先輩から街中で歌を歌えと言われると、後輩は【オスッ】と返事をして大声で歌わなければなりません。
暖かな土曜の午後の稽古で公園までランニングをしてそこで休憩をするのですが、そこには二人連れのカップルがたくさんいるのです。
すると意地悪な四年生の先輩が、『チョットだけ、一年生の歌が聞きたいなァ。』などと言うと、三年生は、『オイ一年は歌を歌え』と命令します。
その命令に背くとどんな事をされるか分からないので、我々一年生は渋々立ち上がって大声で歌いだすと、四年生は『もうちょっと真面目な歌が聴きたいなァ。』と言うのです。
四年生の言う真面目な歌とは、春歌を歌えという意味なのです。
そう言われると我々一年生は、一つ出たホイノよさホイのホイ一人娘と…(以下ブロ倫の省略)と歌わなければなりませんでした。
気付くと今まで居た二人連れ達は、もう近くには居ませんでした。
乗客で一杯のなか オッスと大声で挨拶されて
困っていたのを思い出しました。
又、先輩の不祥事で1ケ月間、練習できず、ひたすら道場の床を磨き続けた日もありましたねぇ。又、他校との衝突があると、心得がある者は手をだすなとの教えの通りで、殴られっぱなしの時もありましたよ。懐かしき思い出です。
ただビックリしたのは、女性で殴られっぱなしとは驚きました。
でも仰るとおり、当時の経験は懐かしい思い出ですね。
社会人になった今、ましてや人生の折り返し地点の今は、したくても体験できない様なことばかりですね。