ホンヤリは小正月の行事でした。
写真は最近のホンヤリの画像ですから、大人がオンベ(ホンヤリで燃やす仕掛け)作りを手伝っていますが、僕が子供の頃は子供会(小学生~中学生が参加)だけで作りました。
宿となる家はその年にお嫁さんを迎える家で、其処で子供達が飾り物の下準備をしていました。
オンベの芯となる木はそこそこの大きさの松ノ木で、その周囲を各家の門松で囲み、芯木が倒れない様に四方八方に縄で引っ張って固定しました。
ホンヤリは其々の(集落)で同じ日に行うので、違うのオンベを壊したり壊されたりしました。
ですからオンベを守る子供と、他ののオンベを壊しに行く子供と別れて、まるで棒倒しみたいな光景が見られました。
真夜中の2時頃にオンベに火を付けた後、子供達は『ホンヤリホ~ホ、餅もってこ~いヨ🎵』と囃し立てて中を廻りました。
すると老若男女が燃えるオンベで餅を焼いて食べましたが、其が一年間無病息災で暮らせるとの事でした。
今はその行事は途切れたかも知れないし、続いていたとしても昼間にやっているのかも知れませんが、寒い夜にハンテンを羽織って食べた餅は、特別美味しく感じたものでした。
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