背筋が凍るお話し（№１） 完全犯罪編

田舎からの帰り道、６０年代の懐かしの歌謡曲を聴きながら帰って着ました。

聴いてるＣＤの中に、内藤やすこ　と言う歌手が歌っていた【想い出ボロボロ】という歌を聴いていたら、昔の背筋も凍る事件を思い出しました。


それは僕が派手にやっていた頃の実話ですが、もう時効となっていると思われるお話です。


それは今思い出しても背筋が凍りつくような事件でしたァ。

派手に遊び続けていた僕は、家に帰るとスーツの胸の部分に真っ赤な口紅の後と香水（レールデュタン）の香りが残っているのに気づきました。


イエイエやましい事はしていなかったので、いつ着いたのかは僕には解りませんでした。

でも嫁にバレルと大変な事になると感じた僕は、完全犯罪を目論んで、自分でクリーニングにそのスーツを出したのです。

フフフフッふ～これで完全犯罪が成り立ったのです。



数日後そのスーツを受け取った僕は、何食わぬ顔でスーツを洋服入れにかけておいたのですが、そのスーツを見た嫁が『エナニよこれ』と言うではありませんか。


クリーニングで証拠隠滅を図ったから、嫁は口紅の事は気づかない筈だと自分に言い聞かせ、ドキドキする心臓を必死で堪えて何気ない顔をして『何が？』と嫁に近づいて行ったのでした。


すると嫁はスーツについていたタグを僕に見せたのですが、それには【きれいに落ちました　汚れ品名：口紅】と書いてあったではありませんか。


その後の事はあまりにも悲惨な事なので、今では記憶がはっきっりしておりません。