田舎の家で一人で居ると、やはり父と母を想ってしまいます。
今日は父の実家の近くにある温泉施設に行き、若かりし頃の父の面影を追ってみました。
九十年前に生を受けた父は、この地で少年時代を過ごしたと考えたら、父の霊はこの辺りでさまよっている様に思えました。
そして、さまよっている霊は既に僕の父親ではなく、次に生まれ変わる霊である様に思えました。
そう考えたら、僕は無性に淋しいものを感じました。
もしも来世があるとしたら、やはり父が僕の父親となって欲しいからです。
今日妹が来たので家の片付の相談をしましたが、あまり性急な片付けは、互いにやめようという事になりました。