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Lab通信

「勝手にドッグラン」のブログです。

石尾根へ

2013年05月07日 18時07分58秒 | 山登り
2年前、月夜見展望台から眺めた石尾根の山々。
その感動の時から、「いつの日かこの尾根を踏破したい!」と、
秘かに心に誓っていた。

去年の暮にはその中央に位置する鷹ノ巣山へ登った。
このときの雪道はまだ記憶にあたらしい・・・

あれから5ケ月、今回は千本ツツジ(山)、高丸山、そして日陰名栗峰を
目指すことにした。

5日の早朝、まだまだ暗い3時半いつものように船橋の兄の家へ・・・そして
これまたいつものように高速で八王子まで走り、あとは一般道で奥多摩へ・・・

奥多摩湖の周遊道路を走り、峰谷橋の手前を右折、青梅街道と別れを告げる。
峰谷の集落からは林道に入るが、早々に門扉が道をふさぐ、通行止めである。

「林業者以外の立ち入りはご遠慮ください」の立札を、
「遠慮はしないので入ります!」と、勝手な理屈を付けて侵入・・・
幸い鍵は掛かっていなかった。

その林道を終点まで入り路肩に駐車。身支度を整えいよいよ挑戦である。
時刻は7時15分。天気は快晴、なれど肌寒い・・・

↓月夜見展望台より石尾根の稜線をのぞむ・・・これは翌日に撮った写真。

石尾根は雲取山から奥多摩駅までつづく人気のある尾根である

↓車を置き、植林の中を千本ツツジを目指す


↓ほどなく、気持ちの良い緩斜面に出た


それを過ぎると、石尾根までは急登がつづく・・・

↑急斜面で小休止

登りきると石尾根にぶつかる。左は雲取山、七ツ石山。右は高丸山、鷹ノ巣山方面だ!

その分岐点で出会った家族連れ。お父さんと二人の娘たちだ。
昨晩は雲取山荘に泊まり、きょうは鷹ノ巣山の避難小屋に泊まるという・・・
なんとも微笑ましい光景に見えた。

この親子と雑談をしながら思った。二人の娘をもつ自分にも同じことができたはずなのに・・・と、
そんなこと、考えもしないうちに数十年が経ち、二人の娘にはもうそれぞれに子どもがいる。
月日の早さと、せっかくの機会をのがしてしまった後悔が胸を突いた

余談はさておき、この親子と出会った石尾根を突っ切って急斜面を登ると千本ツツジだ。
この千本ツツジ、なぜか山の字がつかない。しかし立派な山である

↓千本ツツジ山頂から南方向をのぞむ


↓千本ツツジ山頂、1704m


↓同山頂より


↓同山頂より高丸山(左手前)、日陰名栗峰(中央やや右)をのぞむ


午前中は快晴も次第にくもりがちになる

千本ツツジで休憩したのち高丸山に向かう・・・

切り開けのなだらかな尾根を下ると、今度は高丸山への急登となる。

↑急登になる手前で・・・

山火事をひろげさせないための空間を「切り開け」と言うらしい・・・
一定の幅で樹木を切り除いた部分で線状にのびている。

↓急斜面から千本ツツジ(手前中央)を振り返る。奥に見えるピークは七ツ石山(たぶん?)

中央部に「切り開け」が確認できる

急斜面ではまわりの景色を眺める余裕などなく、↓高丸山山頂へ。1733m


なにしろ絶景である。幾重にも連なる山並みと真っ青な空に白い雲。
何時間でもこの風景に浸っていたかった。人生最高のひとときである


山頂で小休止のあとは、つぎの目的地日陰名栗峰へ・・・

高丸山の下りはもっと急斜面。
脚を踏ん張りながら下りないと滑り落ちそうになる。ここで出会った若者は息を切らせながら登っていった。
おもわず「頑張れ!!!」と、言葉が出る・・・

急斜面を下り、あとはだらだらとした上りを登りきると日陰名栗峰の山頂である。


山頂、1725m

時刻は11時15分。ちょっと早いけど昼飯としよう・・・

「石尾根へ」その2へつづく・・・



鷹ノ巣山へ・・・

2013年01月05日 11時05分12秒 | 山登り
ことしも暮れに奥多摩の山に登った。去年は同じ奥多摩でも天目山だったが・・・

ことしは「鷹ノ巣山」。
この山は、奥多摩の銀座通りと呼ばれるほどの人気のある石尾根のほぼ中央に位置する。

標高は1736.8m、眺望の利く山頂をもつ名峰である。

30日あさ4時、真っ暗な中、船橋の兄の家を出発。花輪から高速道路に入り八王子で降りる。
あとは一般道の国道16号から吉野街道を経て奥多摩町へ。

奥多摩町からは奥多摩湖沿いの青梅街道を走り坂本で右折。山に入る。

雪の残る山道を車で行ける所まで高度を上げ「奥」の村ちかくで車を止める。

天気予報は雨だったが、まだ降ってきていない・・・身支度を整え、いざ出発!!!

↓雲の下に「奥」という村がある。


↓残雪を踏みながら歩き出すと、ほどなく雨が降り出した。


浅間尾根を2時間ほど歩くと「鷹ノ巣避難小屋」がある。
↓そこにリュックを置いて山頂を目指す

アラレまじりの横殴りの強風で飛ばされそうになる。積雪で脚は滑るし、足先と指先が痛いほど冷たい・・・
山頂まで辿り着けるだろか?不安になった。

そんな中、30分ほど歩いただろうか?平らに開けた山頂に出た。
↓標高1736.8mの三角点である


山頂は南側が大きくひらけ、天気が良ければ富士山まで見えるはず・・・
だが、白いモヤが広がるだけだった・・・


↓ふたたび雪道を避難小屋までもどる・・・


十年前ほど前に改築された丸太づくりの立派な避難小屋である


↓ここで昼食・・・

湯を沸かし、カップヌードルとおにぎりを食べた。
温かい食べ物がこんなにありがたかったことはない・・・

食後は濡れた靴下を取り替え、靴ひもを締めなおして下山である


↓「奥」の村が見えてきた・・・


冷たい雨は降りつづく・・・終着地までは、あと少し・・・


↓今夜の宿は奥多摩駅の近くにある「玉翠荘」。去年と同じ旅館である・・・

宿泊はわれわれ二人だけ・・・夕食は用意できないとのこと。
しかたなく駅前のそば屋でカレー南蛮を食った。外は土砂降りの雨である・・・

雨の中、旅館にもどり温泉に入った。そして9時ころには就寝・・・

↓翌日の質素な朝食。朝食だけはなんとかお願いした・・・


↓看板犬の「ななちゃん」。よく聞くと「はなちゃん」ではなかった・・・

最近はほとんど動かなくなり、お客さんの前には出さなくなった。と、ご主人・・・
でも、ムリをお願いして出てきてもらった。13歳のラブラドール。両目は全く見えない。
去年も目はダメだったが、もう少し脚は元気だった。
ことしは一段の段差も上がれない・・・

31日はあさからの快晴。二日目は低い山に登ることにした・・・
まずは奈良倉山。車を松姫峠の駐車場に止め、山頂をめざす。

↓奈良倉山(1349m)山頂で・・・

この山は、山梨県の小菅村ある。大月市に近い・・・

ここでも昼食はカップヌードル。斜面ばかりで、なかなか平らなところがない・・・


↓山頂からは富士山がよく見えた・・・


↓富士山天望所にて・・・なるほど?台ではない。でもなんで展ではなくて天なの?


ややズームを利かす・・・


↓最高倍率の15倍ズームで・・・よく見ると登山道が見える

この位置この時間帯は富士山に対してやや逆光である。そのため全体的に白っぽくなってしまった。


↓最後は桧原村の御林山(1078m)。展望台より五日市方向を撮る


↓陽の当たる暖かな平坦な山道は至福のときである


↓帰路、数馬の湯で温泉に入り、そしてソバを食べた・・・


ななちゃんを撫でながら「ウチにも11歳のラブラドールがいるんですよ!」と、言ったら・・・
「そうそう、ラブちゃんでしたよね???」と、奥さん。

そうなんです。憶えていてくれたんです・・・とてもうれしかった!!!


強風の鷹ノ巣山では「なんでこんな思いまでしで登らなければならないの?」
って、真剣に思ったけど・・・
数馬の湯で温泉に浸かっていたら、また、あの山頂に立ちたくなった。

もう一度、天気の良い日に登り、そして富士山を眺めてみたい・・・