業界の常識と認識がまかり通る

尊敬している映画評論家がこう言った。



アーティストなどの表現者はその「作品」が全てであって



私生活でどんなことやっても問われないんです。作品の出来不出来がそのアーティストの正当な評価なのです。



半分正しい。


半分間違っている。


そのアーティストが私生活でまだ成人していない自分の娘に性的暴行をはたらいても


そのアーティストの作った曲やら絵や映画やらをキッチリ評価査定できるのだろうか。



アカデミー賞もグラミー賞もその他も屋台骨がグラグラだ。


業界全体の自浄作用がようやく働き始めてた、と願いたい。

絶対P・バーホーベン監督「ショーガール」は傑作である

1995年作品。


そうか、そんなに時が過ぎたのか。


公開当時批評家からコテンパンに叩かれてゴールデンラズベリー賞を総なめした「いわくつき」の映画だ。


この「不名誉な」受賞式にちゃんと参加して賞を受けたヴァーホーベンはカッコ良かった。


興行収入的にも前作「氷の微笑」に遠くおよばない。


表面的には「失敗作」。


しかし四半世紀近くたった現在。


今日のハリウッドのセクハラ、パワハラ問題を予言したような作品になった。

ショービジネスの裏世界をこれほど正直に描ききった映画はない。



グラミー賞受賞者の「世界的なアーティスト」から過去に性的暴行を受けたと4人の被害者たちが声明を発した。


今日明るみになっている裏世界の模様がこの映画ではすでに描かれていたのだ。


公開当時は下劣なエログロ映画と罵られたこの映画は裏も表も誠実に描いていたのだと改めて認識させられた。


ポール・ヴァーホベン監督。


内臓むき出しレベルで物語を紡ぎ人間を描くスーパー監督。大好きです。

別れあるからこそ

手放してみて



大切さが分かる。




もう二度と会わないからこそ



許せる関係もある。




祝うも呪うも心しだい。



いやいや裏切るのはいつも心だ。




心ほど手にあまるものはない。



振り回されてきたのか


ただそう思っていただけなのか。



じっくり時間をかけて見つめ直すほどのことでもない。



被害者意識になりがちな心境が煩わしい。




もっと自分を適当に雑に扱いたい。



高だか死ぬまでの生きているだけのことと軽く扱いたい。



大事にし過ぎる意識が気持ち悪い。



自分が一番という渦巻きがうっとうしい。


そういう人と酒を共にすると悪酔いする。


そういうのが多い。



一番ラベルの大量生産国だ。



二番じゃだめですか。いいえ。ランク外でいいです。



準優勝じゃだめですか。いいえ。予選落ちでいいです。


友だち欲しいですか。まさか。まだ友達欲しがってるんですか。


仲間がいなけりゃ寂しい人生じゃないですか。人は独りでは生きていけないなんていう迷信まだ信じているんですか。

独りボッチって格好悪くて恥ずかしくないですか。サバイバルは一人ぼっちでやるもんです。


この世に生まれたからには死ぬまで独りでサバイバルなのが人間でしょ。


なんでも仲間で賑やかに楽しくなんて嘘くさく気味悪くうっとうしいでしょ。



良くても悪くても現状にしがみつくなんてやめてくれ。

摂生して生きないと決めたのだから

タバコやめたヘビースモーカーだった友がいる。


友は娘三人息子一人と可愛い妻の六人家族だ。


中古だが一軒家も購入した。


一番上の娘も無事嫁ぎ、息子も現役で大学生になった。



まだまだ下には双子の娘が控えている。



だからタバコをやめた、という訳ではない。

でもまだまだ大黒柱としての負荷がかかっている身の上。



タバコの節制もひとつの区切りだ。


年金だってあてにならない。


体が動けるうちに稼がなきゃならない。


十代から見ている友の頭はもう寂しい限りだ。


剥げていくスピードも子供の成長と競争するように増していく。



腹も出る。眼だって老眼スタートだ。



定期健診だってなにかと引っ掛かる。



それでも大好きなタバコやめてもうひと稼ぎしなきゃという背中は立派だと思う。



でもオレは違う生き方を選択するよ。



そんな立派な親父になるつもりもない。



立派な親父は親父がやってくれた。だからオレの役はそこじゃない。



一人でやっていく。一人で死んでいく。これを模索している。

その日がやって来るときあたふたせずたじろかず迎えたい。


普通の幸せから距離を取ってできるだけ背を向けて生きてみたい。

学生時代の友人は…

一生の友だ。


誰が言ったか分からない。


そうなのか。


高校生でも予備校生でも大学生でもいいが。


その時代によく「つるんでいた」連中とはもう会っていない。


20年か…いや30年近くか。会っていないし連絡も取りあっていない。


みんな自分の家庭を持ったり自営業で忙しかったりその年齢相応の世界で生きているのだろう。



自分もそうだ。


この内容は何度も書いているかもしれないがことあるごとに書いてしまう。


身近にそういう人が職場にもいるからだ。


それはそれでいい。


田舎に帰れば学生時の友人と家族ぐるみであってどうのこうの。OKだ。



こと自分のことになるとダメだな・・・・同窓会とか恩師を囲んでどうのこうので集まるとか。



仕事が絶好調な奴で参加気分満々とかも聞いたことないし五十年以上生きてきたら


成功失敗の浮き沈みの多様さを実感する。そしてなにが成功で失敗なのかも世間知らずの時より



一歩も二歩も引いて見つめられるようになる。



だから今会える人だけ。今日会う人。昨日会った人のこと。明日会う人のこと。


ここだけを気持ち入れていきたいと思うんだよね。