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FREAKY 13 DEAKY

酔いどれの誇りと踊る熊へ

月光:再生

2019-01-16 17:07:51 | 創作詩
夜のとばり



帰宅途中の私の体を


包むように光が降る



香り高く


湿り気もなく


静かに風が


わき立ってくるのは気のせいか



森も湖も皆無な汚れた街で


激務と酒のハンマーでボロボロになった体に

聖らかな気配がわたしを包むのは幻なのか



行先も分からなくなる足取りに



投げやりな表情だけが映しだされる



叫びもしない


狂いもしない


すべて月が身代わりに



星はいらない


月がいい



祈るがごとく


見つめるがいい




その月はお前以外見る者はいないのだから

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