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FREAKY 13 DEAKY

酔いどれの誇りと踊る熊へ

あっけない別れ

2018-11-12 18:27:57 | 雑感等々
小鳥。


セキセイインコ。


赤ちゃんから育てていたから手乗りインコ。


小学一年~二年のわずかな間だったかな。

白に水色のインコ。


成長するまで全身白だったから名前は白ちゃん→はくちゃん→ぱすちゃん→パスちゃん。


鍵っ子で友だちも作らず一人で時間を持て余していた両親が見かねて買ってきてくれた。


家の中で放し飼いにして遊んだ時は、糞の始末にてんやわんや。ティッシュ片手にあっちこっち。

でも段々要領よくなり気楽に遊んだ。チューをすると唇を甘噛みされた。頭の上肩の上に糞もされた。


誰もいない家に帰るのが嫌で夜遅くなるまで外で遊んで時間を潰していたのにパスちゃんが家族になった時

寄り道せずうちに直行。


自分の名前も喋れるようになった。炬燵に入っていると一緒に潜ってきて体をつけて眠ってた。

間違って潰さないように体を動かせなかったが小鳥の寝顔を間近で見るのが珍しくて楽しかった。


夏休み油断して窓を開け放ってしまった瞬間風が横切って外へ飛び出した。


沢山の雀たちの声がする方へ小鳥は飛び立った。


どこにいるのか分からないけどずっと空を見上げていた。


歩き疲れも分からないくらい歩いた。大きな樹木のあるところや軒先や屋根。

僕を見つけてくれたら肩に降りてくるだろうと願いながら。

他の鳥たちに苛められませんようにと祈りながら。

でもそれっきり。


母にはベランダに餌の粟をしばらくおいてもらったがもう帰ってこなかった。



そんな思いですっかり忘れていた。


四十数年ぶりにブワ~~っと思い出した。


計4羽飼ったが一羽は弱って死んであとの3羽はみんな逃がしてしまった。


部屋の中で二人で楽しく遊んだのに外の鳴き声や風や太陽の光に思い切り飛び立ちたかったのだろうか。


七歳の少年でもそんな切ない気持ちに一瞬なった。

パスちゃんを最後に親にはもう飼わないと伝えた。

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