一昨年12月22日の糸魚川駅北大火で全焼し、本町通りの同じ場所で再建を進めてきた老舗そば処の泉家さんが本日営業を再開しました。食いしん坊としては待ちこがれていた1年3か月でしたが、当事者の皆さんには苦しい歳月であったことでしょう。
そんなことで今日はお昼時を避けて夕方5時を過ぎて行くことにしました。「店の間取りは昔とほとんど同じです」と奥さまに聞いていたものの、先ずお店に入ると長い廊下が奥へと続き中庭(坪庭)があって、その先に厨房があり全く同じ空間です。
座敷には囲炉裏も掘られており床の間も同じ位置で、何よりも木材のぬくもりと明るさと開放感で、床や天井や欄間、建具などの材質と手を抜かない見事な仕上げに驚きました。
寒さもあって温かい天ぷらそばを注文で、こちらも以前と変わらぬお味で美味しくいただきました。お店に入った時はお客さんは誰もいなかったのですが、しばらくして次々と・・・、広いお店はいっぱいになり皆さんこの日を待ちこがれていたようです。被災現場での復興第一号の佳き日を迎えられたことに喜び、6時を過ぎてどしゃ降りの雨の中を心身ともに満たされての帰宅です。