すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

原発再稼働、問われる新潟県民の歴史的判断

2018年04月22日 | 地震・原発

昨日の気温は25度を超える夏の暑さで、午後から「九条の会糸魚川」の世話人会へ出席し、終了後は急いで上越市へと車を走らせました。目的は友人らと米山知事辞職についてや今後の知事選などへの情報交換です。

日曜日の今日も高気圧に覆われて凌ぎやすく、2日間家を留守にすると雑事も溜まって何を優先にするかの判断が求められお頭もフル回転です。ふと庭の隅に目をやると、この暖かさで木蓮の花が一斉に咲き出しています。

上京中は“花よりダンコ”で、デパ地下で「管理栄養士が監修したバランス弁当」を見つけました。ボリュームといいお値段も手ごろで、ご飯も国産米もちもち玄米の俵型で、一口いただいてあわてて写真を撮りました。

ところで米山知事の突然の辞職で、週刊誌の記事を鵜のみにしている人たちの多さにも驚きです。昨夜の民放TV局では「呆れる県知事」とし、東大卒のコメンテーターが「15日に週刊誌の取材を受け、翌日の素早い辞任は無責任・・・」とまで言い切っています。知事とホットラインでつながっている知人から、辞任を決めたのは15日以前であることなども伝わっていただけに、洞察力に欠けるコメンテーター発言に呆れながらメディア情報に振り回される国民性を悲しく受け止めてしまいます。

また米山知事の突然の辞職で笑いが止まらぬ自民党県議団、早くも次の候補者について幹部が国会へ出向き自民党二階幹事長と接見です。「政党色のない候補者を・・・」と言いながらも、裏ではこうしてしっかり党本部と直結です。さらに県民の目をごまかすために女性候補にしようとか、原発再稼働を争点から外す公約づくりをなどと動き出しています。

少なくとも米山知事は就任後、福島第一原発事故の検証をまとめる検証総括委員会(委員長名古屋大学池内了名誉教授)を設置し、「福島の検証なくして原発再稼働の議論はできない」と主張してきました。原発事故後には政府と国会事故調が報告書を出していても、事故の検証については政府をはじめどこも手をつけていない中で高く評価されてきたことは言うまでもありません。

17日の記者会見で原発問題について「私の歴史的使命・・・」と涙した米山知事でした。世界最大出力の東京電力柏崎刈羽原発が立地する新潟県にあっては県民の歴史的判断が問われ、核のゴミ問題も直視した未来を見据えてゆかねばならないと痛感です。