すとう信彦 & his band

社会起業家(チェンジメーカー)首藤信彦の日常活動とその仲間たち

ネルソン・マンデラ:Invictus-敗れざる者..の死を想う

2013-06-30 10:38:51 | Weblog
相変わらず、世界中が注目している出来事に日本のメディアは冷淡だけど、27年間の獄中生活、反植民地主義、アパルトヘイトとの戦い、ズールー族インタカ自由党のブテレジ議長との政治闘争、そして多様なアフリカ民族間の確執を乗り越えてきたネルソン・マンデラ氏にもしずかに最後の時が訪れようとしている。オバマ大統領が南アフリカを訪れて病床のマンデラを見舞おうとしたが、家族が拒否したと伝えられる。彼の生きてきた人生の重みを考えれば彼の尊厳、誇りを大事にしたいと誰しも思うだろう。でももしマンデラが自分の意思を表示することができたら、彼はきっとオバマ大統領の見舞いを受け入れ、身動きのできない老衰した姿で握手する写真を撮らしたと思う。今、苦境に立つアメリカ初の黒人大統領に、少しでもエールを送ってやりたいと瀕死の床でも身を起こし、手を差し伸べる...それがアフリカの長老だ。
肉体は滅んでも魂は滅ぶことがない、いや滅んではならない。INVICTUS、彼が獄中で心の頼りにしたとするヘンリーの詩だ。


INVICTUS - William Ernest Henley

Out of the night that covers me,

Black as the Pit from pole to pole,

I thank whatever gods may be

For my unconquerable soul.

In the fell clutch of circumstance

I have not winced nor cried aloud.

Under the bludgeonings of chance

My head is bloody, but unbowed.

Beyond this place of wrath and tears

Looms but the Horror of the shade,

And yet the menace of the years

Finds, and shall find, me unafraid.

It matters not how strait the gate,

How charged with punishments the scroll.

I am the master of my fate:

I am the captain of my soul.


”我こそはわが運命の支配者
   我こそがわが魂の指導者”
               遠のく意識の中でもマンデラはこの一節を思い出しているに違いない。

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