会津八一&団塊のつぶやき

会津八一の歌の解説と団塊のつぶやき!

会津八一 1667

2018-01-18 21:15:08 | Weblog
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会津八一の歌碑建立 2015・8・24(月)

 昭和20年7月10日に咽頭結核で亡くなった養女きい子への八一の挽歌・山鳩(21首)の第二首を刻んだ歌碑が先月新潟県胎内市の柴橋庵に建立された。きい子の命日である7月10日に除幕式が行われた。

 やまばと の とよもす やど の しづもり に    解説
          なれ は も ゆく か ねむる ごとく に
 
  (山鳩のとよもす宿のしづもりになれはも逝くか眠る如くに)

 この建立計画については去年のブログ「きい子を追悼する歌の碑」(9月28日)で書いた。改めてこの歌に接すると八一の代表作、古都奈良を叙景的に読んだ「南京新唱」との大きな違いを実感する。
 最愛の養女・きい子への挽歌・山鳩は、八一の悲しみの心を静かに抒情的に詠いあげる。山鳩21首を味わってもらいたいが、その前に歌に関する彼の序(大意)を読んで欲しい。