会津八一に関するブログ 130
法隆寺と八一2 2009・1・30(金)
『前の日に私は不真面目にも酒を飲んで(法隆寺を)見て歩いた。その時、(宿屋の)七十何歳かのお婆さんが、私は貴方の様に酒を呑んで見て歩く人は初めてだと(たしなめて)いう。そして今夜は私と一緒に月見をしてくれというんです。十三夜であった。涼み台を夢殿の近くへ出して・・・。この時、カタンカタンという音がするんですよ。あの音は何だというと、「あれは筬(おさ)の音です。」という。この辺の娘は機(はた)を織りますという。』 会津
『「南京新唱」にのっている機の歌ですか。』 亀井
『「いかるがのさとのをとめは」というのはその時出来たのです。』 会津
法隆寺村にやどりて 解説
いかるが の さと の をとめ は よもすがら
きぬはた おれり あき ちかみ かも
(いかるがの里の乙女は夜もすがら衣機織れり秋近みかも)
注 筬(おさ)の音は機織りで緯糸を筬で引き寄せて、経糸、緯糸をしっかりと組み合わせる時に出る。
法隆寺と八一2 2009・1・30(金)
『前の日に私は不真面目にも酒を飲んで(法隆寺を)見て歩いた。その時、(宿屋の)七十何歳かのお婆さんが、私は貴方の様に酒を呑んで見て歩く人は初めてだと(たしなめて)いう。そして今夜は私と一緒に月見をしてくれというんです。十三夜であった。涼み台を夢殿の近くへ出して・・・。この時、カタンカタンという音がするんですよ。あの音は何だというと、「あれは筬(おさ)の音です。」という。この辺の娘は機(はた)を織りますという。』 会津
『「南京新唱」にのっている機の歌ですか。』 亀井
『「いかるがのさとのをとめは」というのはその時出来たのです。』 会津
法隆寺村にやどりて 解説
いかるが の さと の をとめ は よもすがら
きぬはた おれり あき ちかみ かも
(いかるがの里の乙女は夜もすがら衣機織れり秋近みかも)
注 筬(おさ)の音は機織りで緯糸を筬で引き寄せて、経糸、緯糸をしっかりと組み合わせる時に出る。