SUPER FLAT 2

非ファルス的にもっこりするものを肯定せよ!(神の性的不器用あるいはその性的悪戯に由来するもの達について)

真面目にふざける2

2006年05月26日 | Weblog
>面白かったのは、山下裕二がアイロニーの画家、会田誠に対して軽い話で茶化そうとしているのに対して、むしろ会田誠の方が「最近、北澤憲昭さんの本を読んで、日本画を考え直してます」みたいに、真面目にふざけるんじゃなくて、真面目に真面目な事を言ってて、感心した。(童話/日記2006-05-12

 真面目にやろう。だが実際、この会田誠の発言は、はたして真面目なのか不真面目なのかよく解らない。アイロニカルな人の事がよく分からないという池田孔介氏にしてみれば、彼ら(昭和40年会)の態度もようやく変わってきたのかな、と「感心」してしまうのだろうが、それはいくらなんでも「クソ真面目」に過ぎる受け止め方だろう。真面目に重い会田誠と、不真面目に軽い山下裕二と、ここでは立場の逆転が見られるが、池田氏はそれを「心構え」の問題として愚かにも読んでしまっている。脱構築の殉教者ジャック・デリダの教えに「真面目にやろう」というのがあるが、しかし同時に「私はここで真面目なのか?」と悩んでもいる。この困惑にこそ何かの真理があるのだ。

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