>メール的なもの、ネット的なもの、ブログ的なもの、パソコン的なもの。それを私が批判したところで、批判に対する反論が出てきたら私はそれに太刀打ちできないから反論はぜひともしないでほしい。ただ、メール的なものによって失うものがたくさんある。メール的なものが世界の中心になるということは、メール以前の世界ではぱっとしなかった人たち力を持ったり脚光を浴びたりすることだ。(保坂和志の「寝言戯言」より)
ホサカ的なもの、サエキ的なもの、フルヤ的なもの、マスノ的なもの。それを私が批判したところで馬の耳に念仏、なにをかいわんやである。ホサカ的なものへの批判は、今まさしくネット的なものの世界の中心で喝采を浴びている黒瀬陽平の、このあまりにも有名な発言を引くだけで十分だろう。
>ここまで来てもまだ純文学作家は、荒唐無稽なファンタジーやMAD的な生成力に一度も振り切れることなく、自然主義的リアリズムとの「ズレ」程度の操作で、現実の過剰さに手が届くと思い込んでいるのではないだろうか。(「新人小説月評」、〈文學界〉2010年6月号)
ホサカ的なもの、サエキ的なもの、フルヤ的なもの、マスノ的なもの。それを私が批判したところで馬の耳に念仏、なにをかいわんやである。ホサカ的なものへの批判は、今まさしくネット的なものの世界の中心で喝采を浴びている黒瀬陽平の、このあまりにも有名な発言を引くだけで十分だろう。
>ここまで来てもまだ純文学作家は、荒唐無稽なファンタジーやMAD的な生成力に一度も振り切れることなく、自然主義的リアリズムとの「ズレ」程度の操作で、現実の過剰さに手が届くと思い込んでいるのではないだろうか。(「新人小説月評」、〈文學界〉2010年6月号)