隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

2044.ヴィジュアル・クリフ 行動心理学捜査官 楯岡絵麻

2021年08月31日 | 警察小説

 

ヴィジュアル・クリフ
行動心理学捜査官 楯岡絵麻
読了日 2020/05/26
著 者 佐藤青南
出版社 宝島社
形 態 文庫
ページ数 342
発行日 2016/04/20
ISBN 978-4-8002-5455-9

 

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7巻まで持っているから、割合早く読めるのは嬉しいが、早く読み終わるのは淋しい気もする。と言うことで何度も間に他の本を読んで、出来るだけ読み終えるのを後らそうとしなくたって、僕の本を読む速度は日増しに遅くなっているから、ただでさえ日時が掛かっている。
それでもブログに投稿するのはもっと時間がかかっている。文章を作る能力も負けず劣らず、と言う言い方は違うか!文章を作るほうが読む速度より格段に遅いから、次第に読み終わった本がたまっていく。
いろいろと課題は山積しているが、まだ変わらないのが、僕の読書意欲だろう。面白そうな本を見つけては、古本を捜したり、図書館をあさったりして、読み続けているのが現状だ。
今となっては僕の趣味と言えるのは読書くらいしか残っていないから、そのために多少の時間を割くことは苦にならない。いや、それどころかそれも楽しみの一つとなっているのだ。一番いいのは、こうしたシリーズ作品にぶち当たれば、しばしの間はそのシリーズに没頭すればいいのだから・・・・。

 

 

このシリーズ作品はセカンドシーズンまでテレビドラマ化されており。主演の楯岡絵麻を演じた栗山千明氏の名演がストーリーの雰囲気をいやがうえにも高めており、原作のファンにも納得がいったのではないかと思わせた。
僕は彼女の持つ一種不可思議な雰囲気は、ずっと以前NHK教育テレビ(現NHKEテレ)で放送された「六番目の小夜子」以来のファンであり、また今では同じくNHKのBSで不定期に放送されている「ダークサイドミステリー」など、多数の番組で活躍しており、その何とも言えない不思議な雰囲気を醸し出しているところが好きだ。
一読、本シリーズはマンネリ化しやすいと思われる展開だが、そこは楯岡絵麻の捜査方法や、行動心理学の応用がそれを抑制するかのような変化を見せながら、匠の技を繰り出して、容疑者を自白へと導くさまが飽きさせない。
容疑者は絵麻の行動心理学にいいように操られて自白へと追い込まれるのだが、その絵馬に行動心理学を講義したかつての教授が、なんと今回は容疑者となって、絵麻の前に立ちふさがるのだ。
果たして彼はその心理学を逆に応用して、絵麻の尋問に答えるのだが、絵麻は教授の心理学を応用した対抗策にどう立ち向かうのか? かつての講師と弟子の対決がどのような結末を迎えるのかが今回の見どころ読みどころだ。

 

 

日8月31日は家族で、と言っても僕とカミさんと娘の3人だが、早めの昼食のため市内の和食レストラン・“とんでん”に行った。3人のそれぞれの誕生祝に外食をするというのが我が家の習慣で、8月はカミさんの誕生日で、実際はもう少し前なのだが都合があって、8月最終日の今日に延び延びになっていた。
この和食レストラン・“とんでん”は、普段は結構込み合っているのだが、コロナ禍の中と言うこともあり、また早目のお昼と言うことも重なって、店内は空いていた。
我が家はコロナのワクチン接種は僕だけだが、カミさんはいろいろ基礎疾患を抱えており、副作用を怖がって接種をしていない。娘も既に50代半ばを超えているから、早目に接種をしたほうがいいのだが、まだ決心がつかないようで、心配だ。
施設に入所している息子は、施設の責任者から先月に連絡が入っており、既に接種を終えているようだ。
いろいろと言われているが、僕は病院や医師を100%信頼しており、ワクチン接種も早くから時期が来たらすぐにも打つ準備をしていたくらいだ。
だが、こればかりはそれぞれの個人の思いを尊重すべき問題なので、僕はカミさんにも、娘にも強制はしていない。一日も早くウィルスの脅威が治まることを願うばかりだ。

 

 

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