前回に引き続き、山名神社天皇蔡より八段舞楽をご紹介いたします。
4番目「獅子の舞」
ハ初児と同様にお祓いやお清めの意味を持ちます。
始めは口の開いた阿形(あぎょう)の獅子が一人で舞いますが、
最後に口を閉じた吽形 (うんぎょう) の獅子が加わり、
阿吽の二人獅子の舞になります。
4番目の「獅子の舞」の後1時間45分の休憩を挟んで
周囲はもう真っ暗の中、
5番目の「迦陵頻(かりょうびん)の舞」が始まりました。
天竺の祇園寺供養に舞い降りたという霊鳥の舞です。
京都の祇園祭では稚児四人によって舞われますが、
ここ山名神社では一人舞いです。
霊鳥というより天女を髣髴(ほうふつ)させるとても優雅で
幻想的なな舞で、
森町に伝わる舞の中で飲兵衛が最も好きな舞です。