水産生物部  [山形県立加茂水産高等学校]

水産生物部では様々な生物の
採集、観察、研究を行っています!

そんなめちゃめちゃたのしい活動の一部をご紹介!!

イワノリ養殖実験稼働中

2021年09月27日 19時09分17秒 | Weblog
イワノリ養殖装置稼働中です。
内容は、9月中旬〜10月一杯?海にノリの胞子が混じります。
それを、本来は波が届かない漁港斜路に人工的に付着させて、2ヶ月後にはイワノリで埋め尽くそうというものです。
サブテーマは  漁港の斜路はノリ畑  です。

現在、他の海藻がつかないように、日中限定で水中ポンプを稼働してイワノリ優位の状況を作っているところです。

大きな水中ポンプの初期投資だけではなく、200V電源設置、侵入禁止枠の設置等、4名の部活動とは思えない程のお金が動いています。

もう一つの実験は、基質として、車のエアーバッグ生地の再利用生地と間伐材のスギ板を設置して、コンクリートと比較することを行なっています。

これは最終的に陸上養殖を見据えたものです。

気になる方は、油戸漁港へ行ってみてください。多くの情報が落ちています。

by顧問

キタノスジエビの親と子

2021年09月25日 18時21分44秒 | Weblog
これまで下池のスジエビに興味があり密かに飼育してきました。
これが格好いい❗️
ところが、川にいるスジエビは一回り大きくなり、より格好いいと思っていました。
なぜ大きくなるのか?
ヤマメ理論で海に降るとサクラマスになるように、海に降ると大きくなるんだろうと思っていました。

生息している川は、決まってウキゴリが生息できる流れが緩い場所でした。
これはウキゴリ類研究で採集してきた経験が生きています。

それが実は最近になって新種となり、キタノスジエビという和名がついていました。
別物でした。納得です。

春に孵化したものを飼育してみました。
スジエビは淡水で簡単に稚エビまで育てることに成功していますが、キタノスジエビは孵化後すぐに死にはじめました。
そこで海水に変えてみたところ、結構な数が生きてくれました。

スジエビは記憶が少し飛んでいますが、1ヶ月もあればゾエア(幼生の呼び名)から稚エビになっていたはずが、それよりも長いゾエア期を経て稚エビとなりました。

自然界では淡水域で採取されますが、水槽内では海水そのままで大ききなりました。海水だけでいけています。
川にのぼる意味ってないのかもしれません。

それが、写真の小さいやつです。大きいのは2年目の親です。

生き物は奥が深い。

by顧問