水産生物部  [山形県立加茂水産高等学校]

水産生物部では様々な生物の
採集、観察、研究を行っています!

そんなめちゃめちゃたのしい活動の一部をご紹介!!

新しい情報

2011年10月27日 10時47分48秒 | Weblog
これまで、大山下池で陸封のウキゴリは採捕されていました。

今回の土活で、大山上池に流れ込む小川の調査を行ったところ、多くのウキゴリが採捕されました。

これで、上池にも陸封の可能性の高いウキゴリが棲息している事が判りました。


採捕した個体は全て計測しています。




そして、スミウキゴリの遡上能力を試す実験も同時進行中。



滝登り実験

2011年10月21日 17時48分20秒 | Weblog
相も変わらず「スミウキゴリの滝登り実験」

内容は、スミウキゴリとシマウキゴリでは、スミウキゴリの方が遡上能力の高い事が判っています。

それは、吸盤状の腹ビレが大きく関わっていると考えています。

外部形態や生態が似ている2種の腹ビレを観察してみたところ、遡上能力の高いスミウキゴリの方が僅かに

長く、楕円形をしていました。それに対してシマウキゴリはほぼ円形。

そこで、そのままのスミウキゴリと、腹ビレを少しカットした(シマウキゴリの形状に近づけた)スミウキ

ゴリで、滝を再現した水槽の壁面を遡上させて、どの位の差が出るのかを見るものです。

もしかしたら出ないかも知れませんが・・・それが実験です。


今回は、工夫を凝らし、一回の実験で2水槽のチェックが可能となっています。(昨年度までは1水槽)

これでタイムラグが無く、ほぼ対等な比較実験ができるようになりました。



また、撮影した後の観察は大画面でのチェックが可能となりました。



明日の土活は大山上池へGO!

です

土活

2011年10月17日 08時27分52秒 | Weblog
思えば「土活」の更新も久しぶりです。

今回のミッションは、「小波渡地区のウニと小型巻き貝を駆除せよ!」


主催者は小波渡漁業者会の方々


内容として、アワビ育成場の海藻が育たず、海藻を育てるためにクボガイやコシダカガンガラ等の小型巻き

貝とウニを駆除するというもの。


本校は県から特別採捕許可を得ています。


そこで、今回は部活動で行ってきました。



ウニ300個、巻き貝も大量に駆除してきました。



網修繕

2011年10月14日 08時05分40秒 | Weblog
網修繕をしました。

タモ網・叉手網さんは、毎日の過酷な労働に耐え続け、ヨレヨレです。

また、叉手網さんに至っては、これからサケを採捕するという激務が待っています。

愛情を込めて修理、修理。





さて、一昨日は、先月の十五夜に引き続ききれいな満月でした。

きれいだったので、載せました。

県総合文化祭に行ってきました

2011年10月09日 09時50分42秒 | Weblog
無事、1年生がポスター発表デビューを飾りました。

さて、今回の研究内容は、ウキゴリの棲息条件についてでしたが、

我々は、ウキゴリに対してもスミウキ・シマウキ同様の明確な棲息条件を明らかにしたいと考えていました。

過去の研究から、ウキゴリは北庄内の大きな河川に多く棲息し、南河川の小河川には非常に少ないことが判っていました。

これで、北庄内が本来?の棲息地であることは予想できました。しかし、南にも僅かに棲息している。

これが問題でした。 


そこで、今年度は河川ごとに採捕した個体全て計測しました。

すると、やはりウキゴリは南庄内で僅かに採捕され、北庄内代表の月光川では大量に採捕されました。


ここで、考察してみました。


キーポイントは、①ウキゴリは稚魚期に海に降る習性を持っています。
        ②ウキゴリのみが、湖沼等で陸封型が確認されている。
        ③大河川にあって小河川に無いもの、それは流れが緩やかで安定した場所。
         これは、湖沼にも当てはまります。

要するに、ウキゴリは流れの緩やかな場所が、産卵もしくは、ふ化には不可欠なのかも知れません。

そして、生まれた個体が偶然流され、南庄内の河川に遡上してきたと考えられます。

そのため、僅かに遡上してきた個体はその河川では生産されず、数も増えないと考えられます。


ウキゴリの棲息条件は産卵、もしくはふ化場としての流れの緩やかな場所があることと、考えます。



また、この仮説を裏付けるために、更に南の新潟県にも目を向ける必要があると思います。

ウキゴリが棲息する可能性のある川・・・それはきっと村上市の三面川でしょう。


来年度は、一日費やし、村上市方面に遠征するのも良いでしょう。 

こうご期待。  







ウキゴリの棲息条件について

2011年10月06日 18時01分32秒 | Weblog
昨日(5日)の油戸川のアユの全長23cm

記録更新!


さて、土曜日、山形県高等学校総合文化祭が酒田市で開催されます。

そこで、一年生が取り組んできた研究の成果を発表します。

これまで、スミウキゴリとシマウキゴリの棲息地は遡上能力の違いで、スミウキゴリがより上流域まで棲息
域を広げることが出来ることが判っていました。




そして、「ウキゴリ」は南庄内の山岳地を流れる小河川では、ほぼ採捕されず、北庄内の大河川に多く棲息していることも判っていました。

加えると、大山の湖沼にも陸封個体?も棲息していることも判っています。


なぜ?に迫ってみました。


つづく



新学期

2011年10月05日 08時12分58秒 | Weblog
ご無沙汰しておりました。

月刊となっていました。

夏休みがあけ、研究もそこそこ、合宿は9月中頃無事終了、

そして、3年生も就職・進学活動に向け、水産生物部は1・2年生の新体制でスタートしました。


さて、昨日油戸川に行きました。

そこでは驚くべき光景が・・・


大きなアユが沢山泳いでいました。


もともとアユが棲息している川ですが、大きさが異常。


小河川には、小河川なりの成長できない小アユが泳いでいるのが普通であり、今までも小アユは採捕してきました。

しかし、大きい! そして、大量に!


きっと、大洪水で流され、行き場を失った大河川のアユが遡上してきたのでしょう。