水産生物部  [山形県立加茂水産高等学校]

水産生物部では様々な生物の
採集、観察、研究を行っています!

そんなめちゃめちゃたのしい活動の一部をご紹介!!

養殖実験の中間報告

2021年11月21日 08時46分05秒 | Weblog
これまで学校敷地内で実験を重ね、自信を持って開始した漁港斜路でのイワノリ養殖実験。
予想外に伸びが悪く焦りました。
キャッチコピーは、「天然より1ヶ月早い促成栽培」「漁港の斜路はノリ畑」などありましたが、自然界と同じ成長度合いで、まだお花畑をイメージした上から下まで生えまくっている状態には程遠い様子です。
成長が滞っている原因を考察してみました。
これまでの実験場にない要因?   光   「自然光」 の存在がありました。
10月〜11月上旬は冬季の鉛色の空は広がっていません。
恐らく強い自然光が成長を留めていたと考えられます。
そして11月に入り、自然光が弱まり、自然界と同じような成長になっていると考えると理屈が合います。
↑は一番よく伸びているところです。
大きな成果として、漁港斜路上部にノリを生えさせることはできています。

これから本格的な時化のシーズン。波浪との戦いです。実験後半   …つづく。

イワノリ養殖中間報告

2021年11月18日 21時16分46秒 | Weblog
残念な結果と思っていた漁港を利用したイワノリ養殖。
長い物を10本引き抜いたところ、満更でもない結果でした。
↑想定通り。(嬉)

自然界ではようやくイワノリが出てきました。
収穫はまだの状態。

ところが、排水口付近の一部では著しい成長がみれています。

                         つづく

イワノリ実験について

2021年11月11日 14時22分25秒 | Weblog
漁港斜路を利用したイワノリ養殖実験は開始して2か月近くとなりました。
昨年の実験では、今頃は収穫できる大きなに成長していました。

↑ 実験の成功を予兆させる実験当初の写真

これまで7年を費やし成功を確信していました。
ところが、イワノリ幼体は自然界より早く確認できましたが、生育面積、生育速度共に予想外の結果となっています。ネガティブな感じです。

原因は直射日光と思われます。強すぎる日光は成長を阻害すると考えられます。
すると、これからが成長の本番と思えます。
しかしまたしても壁が・・・



↑ 高波対策で、水中ポンプを陸揚げして万全の対応でしたが、早朝の漁業者さんの電話連絡で
ホースが流されていることを知りました。ビックリ仰天で朝から対応に追われました。
  漁業者さんには感謝です。

タマミルウミウシ

2021年11月10日 20時32分57秒 | Weblog


水産研究所でフサイワヅタの栽培実験をしています。
沖縄で海ブドウといえば、クビレヅタをいいますが、近縁種の海ブドウの仲間です。
クビレヅタがデラウェアに対して、フサイワヅタはキョホウぐらい玉の大きさが違います。

そこにウミウシが生息しているとのことで分けていただきました。

タマミルウミウシというそうです。

...海ブドウに似ている。
エサは海ブドウ。
擬態ですね。