ボクは今日、年末に購入した岸見一郎「よく生きるということ 『死』から『生』を考える」(唯学書房)という本を読んでいます。
テレビをつけると、バラエティ番組が延々と放映されています。毎年変わらないお正月です。ボクも楽しみにしている番組もあるし、年末年始を楽しく過ごそうと思ってテレビを観ていたのですが、昨日一日だけで満腹して、飽きてしまいました(昨日は「戦うお正月」と「芸能人格付けチェック」を観て、それだけで約9時間!?)。今朝はニュースと箱根駅伝を少し見て、テレビを消してしまいました。
ところで、吉田松陰先生は、次のような言葉を残されています(元旦の新聞に掲載された大和ハウスグループの広告で知りました)。
「正月はいづくにもつまらぬ遊事をするものに候間、夫れよりは何か心得になる本なりとも読んでもらひ候へ」
つまり、正月には本を読みなさいということです。
冒頭の本の著者、岸見一郎氏は、昨年注目された「アドラー心理学」関係の本の翻訳をされたり、また自らも多数の著書を執筆された方です。「よく生きるということ」は、著者ご自身が体験した心筋梗塞と、その治療や復帰を通じて感じたことや、プラトンや、アドラーを始め、さまざまな哲学者の言葉が引用しながら「よく生きること」について述べています。
お正月休みが終わると、またきっと忙しい毎日になって、ゆっくりと「よく生きる」なんて最も重大な課題を考える時間がなくなってしまうので(でも、忙しいことを言い訳にして、大事なことを考えることから逃げているだけなのかも...)、この時間のある年始に「よく生きるということ」を読むというか、「考える」時間を持ちたいですね。松陰先生の言われる「心得になる本」となればいいなと思います。