sptakaのブツブツDiary

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3月29日(水)外資ファンドの錬金術

2006-03-29 00:52:48 | 政治・経済・事件・公務
 外資のスター銀行が、日興コーディアルに買収されて、5年前に400億円だった企業価値が、現在2500億円くらいになっている。これは一体いくらの利回りだ。年利60%ということか。ホリエの錬金術と同じことだと思うけど。
 元々は倒産した商工中金だったか、何だったか。5分割くらいされたわけだ。どうにも不良債権抱えて、対策がない。倒産させてもいいし、民事再生でもいいし、外資に売り払ってもいいし、ただ預金者だけは泣かせては困る。けっきょく外資に売り払ったものが、5年で5倍の企業価値になるように、リサイクルされたというわけだ。どうせ強制リストラがあって、金持ち対象のファンド営業があって、小金を集める非能率な支店営業などはやらなくて、上手な商売だけやってきた。新生銀行もそうらしい。
 5分割された残りの銀行はどうなった? どうせ再建中で、税金投入されて、不良債権を税金で食いつぶして、それでもなかなか立ち直れていない。のろまな企業再建なのは、調べてみなくてもおよそ分かる。昔倒産した吉野家だとか、大同特殊鋼なんてところは、再建されるのに、10年以上もかかった。のろいのだ、何事も。
 かつて日本人は世界一勤勉で、勤労意欲が高いと自分たちは勘違いしていたが、こうした外資の企業再建を見ていると、日本は官民癒着していただけだと、改めてよく分かる。不良債権を抱えた銀行の再建は、どぶに捨てるように税金で穴埋めすることが、官民癒着の対策となる。その結果、バブルから15年経っても、未だに不景気は立ち直っていない。いや永遠に立ち直らないと思える。
 日本の財政再建は、およそ税金の無駄使いと、赤字国債の永遠の垂れ流しだけで、今後改善の見通しは不能と思えてくる。
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