記念日・年中行事
○原子力の日
日本政府が1964(昭和39)年に制定。
1963(昭和38)年、茨城県東海村の日本原子力研究所で、日本初の原子力発電が行われた。
また、1956(昭和31)年のこの日には日本が国際原子力機関(IAEA)に加盟した。
○反原子力デー
「原子力の日」に因み、各地で原発反対の運動が行われる。
○どぶろくの日
「御園竹」「牧水」などの銘柄で知られ、長野県佐久市(旧望月町茂田井)にある明治元年創業の老舗の蔵元「武重本家酒造株式会社」が制定。
濁酒(どぶろく)の魅力を広めるのが目的。
日付はどぶろくのシーズンが始まる10月下旬であり、10(ど)と26(ぶろく)で「どぶろく」と読む語呂合わせから。
武重本家酒造株式会社では「十二六甘酸泡楽(じゅうにろくかんさんほうらく)」略して「どぶろく」という濁酒を販売している。
○デニムの日
岡山県のデニム・ジーンズ企業で構成される岡山デニム協同組合が制定。
世界中で親しまれている岡山のデニム製品の素晴らしさをより多くの人に知ってもらうことが目的。
生地、染色、裁断、縫製、風合い、デザインなど、その高い技術力とこだわりのものづくりで知られる岡山ジーンズをさらにPRし、国内外で展示会などを行い「世界の岡山ジーンズ」と呼ばれることを目指している。
日付は10と26で「デ(10=Ten)ニ(2)ム(6)」の語呂合わせから。
○青汁の日
多くの人に青汁で健康になっていただきたいと青汁のトップメーカー、株式会社アサヒ緑健が制定。
日付は10を英語のIO(アイオー)に見立てて青と読み、26を汁(ジル)と読む語呂合わせから。
○青森のお米「つがるロマン」の日
青森県で作付けされている美味しいお米の「つがるロマン」を全国にPRしようとJA全農あおもりが制定。
日付は実りの秋の10月と、26日を「つがる(2)ロマン(6)」と読む語呂合わせから。
○きしめんの日
愛知県の名物「きしめん」をもっと多くの人に食べてもらおうと、愛知県製麺工業協同組合が制定。
日付は食欲の秋である10月と、「きしめん」の特徴であるツルツル感を2(ツ)と6(ル)で表した26日の組み合わせから。
「きしめん」は茹でた麺に熱いつゆをかけ、油揚げや鶏肉などの具と共にかつお節やネギを入れて食べることが多く、これからの季節はさらに美味しくなる。
○柿の日
全国果樹研究連合会カキ部会が柿の販売促進を目的に制定。
日付は俳人の正岡子規が明治28年の10月26日からの奈良旅行で、有名な「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」を詠んだとされることにちなむ。
また、地域によって違うが柿の旬の中心的な時期にあたることもその理由のひとつ。
○ハンドメイドの日(10月第4日曜日)
子供から大人まで手作りの楽しさ、クラフト作品の良さを知ってもらうことを目的に、手作り・クラフトの総合情報検索サイト「手作り市場 あ~てぃすと」の運営、クラフトイベント、体験教室の企画運営をしている神奈川県横浜市に本拠を置く有限会社アドバンスネクストが制定。
日付はハンドメイドは2つの手、10本の指を使って創ることから2月と10月に、そして「サンデー フォア クラフト」(クラフトのための日曜日)の言葉から、フォアを数字の4と見立てて第4日曜日としたもの。
○もめんの日(10月第4日曜日)
木棉の生地などを扱う西出株式会社が制定。
三河地方が799(延暦18)年に日本で初めて木棉の種が持ち込まれた地域であることより、三河地方の西尾市にある棉祖神・天竹神社の例祭の日を記念日とした。
○義母の日(10月第4日曜日)
アメリカの記念日。義母に感謝し、小さな贈り物をする。
○精神保健福祉普及運動週間(10月26日~11月1日)
厚生省(現在の厚生労働省)が実施。こころのバリアフリー宣言~精神疾患を正しく理解し、新しい一歩を踏み出すための8つのキーワード~
1.精神疾患を自分の問題として考えていますか
2.無理しないで、心も体も
3.気づいていますか、心の不調
4.知っていますか 精神疾患への正しい対応
5.自分で心のバリアを作らない
6.認め合おう、自分らしく生きている姿を
7.出会いは理解の第一歩
8.互いに支えあう社会作り
http://www.pref.toyama.jp/branches/1268/02-seishin/kokorono.html
○ 【競馬】菊花賞(京都市伏見区・京都競馬場)
日本中央競馬会(JRA)が京都競馬場の芝3000mで施行する中央競馬の重賞競走(G1))。
○第29回黒沢峠まつり(山形県小国町・黒沢峠〈集合は小国駅 ※現地集合も可〉、9:00~)
「歴史の道百選」に選定された越後十三峠。江戸時代の生活の道、維新の志士が駆け抜けた道。
この道で、毎年開催されている「黒沢峠まつり」は、市々側から上り約1時間半の行程で峠を越え、黒沢側のお祭り広場では、丸太切り大会などのイベントが行われる。
売店では臼でついた本格的な餅や峠そばが販売され大勢の参加者で賑わいを見せる。
○川口秋まつり(新潟県長岡市・川口運動公園内すぱーく川口駐車場特設会場、10時~16時)
地元川口地域をはじめ、中越エリアや全国の選りすぐった各地の名産品や秋の味覚が会場内に集結する震災復興10周年祈念物産展「響」、あおり太鼓演奏や新鮮な地元野菜を竿で釣り上げる「野菜釣り」や名物「豆うつし選手権」などイベント内容盛りだくさん!
秋の収獲を祝い、震災復興10周年の節目となる今年、支援をいただいた全国の方々への感謝の想いと、復興から創造のステージを歩む地域の姿を地域内外にPR発信する。
○第16回武蔵おごせハイキング大会〈埼玉県越生町・中央公民館駐車場〈集合〉、定員4000名、ゴール:11:00~17:15※雨天決行〈荒天時中止〉)
深まりつつある秋の中に身を置き、手つかずの自然や自然と共存する人たちの暮らしを身近に感じて歩くハイキング。
参加者同士の「今、この瞬間」のふれあいも魅力的なものになっている。
コースは22km(受付・スタート;7:00~8:00)、16km(8:00~9:00)、7km(9:00~10:00)の中からお好きなコースが選べる。またゴール時には素敵なプレゼントがある。
○HAPPY COLLAGE~好きをつなげる~(千葉県茂原市・レイクウッズガーデン~ひめはるの里)
外房の魅力的な教室が集結し、新しいスタイルの合同展示発表会&体験会。
生徒さんの作品展示発表会、体験レッスンやワークショップをお楽しみいただける。
講師によるコラボ提案や、テーマに合わせて合同での作品展示も行う。色々な教室の作品を見たり、体験したりが一度に叶うイベント。
人・地域・夢・作品・世界・思い・ご縁・・・色々な「つながり」を伝えたいと企画した。
□菊まつり(東京都江東区・亀戸天神社、10月26日~11月23日)
菊花展は秋の風物として、春の梅・藤まつりとともに年々盛況となった。菊のタワー、大小の千輪咲、懸崖、盆養・盆栽など約500鉢が飾られ、参拝者を楽しませている。
○第42回日本橋・京橋まつり大江戸活粋[かっき]パレード(東京都中央区・東京都 中央通り〈京橋3丁目~室町3丁目〉、11:00~15:00※少雨決行)
五街道の起点となる日本橋に、全国のお祭りが大集結する「日本橋・京橋まつり大江戸活粋パレード」が開催される。
日本橋のメインストリート、中央通りを約3000人が埋め尽くす一大パレードをはじめ、数々の著名な伝統舞踊やマーチングバンドなどが練り歩く。
日本各地の物産展「諸国往来市」も楽しめる。
○親子自然遊びプログラム0~2歳児対象プログラム(東京都東村山市・都立狭山公園パークセンター前、10時~12時)
子どもたちと一緒に公園をゆったりお散歩しながら、虫を見つけたり、葉っぱであそんだり、じっくり自然と向き合う。
また、講師から自然あそびをより楽しむためのコツをご紹介する。お昼前に公園内で解散する。
○青梅・奥多摩ルート411ライドVol.2~青梅マラソンコースを自転車散歩しよう~(東京都青梅市・青梅市役所前広場特設会場、8:30~15:30、10:00スタート)
景色を楽しみ、皆とゆっくりサイクリングを楽しみたい方向けのポタサイクリング(自転車散歩)。
青梅市役所をスタートして青梅マラソンのコースとなっている国道411号線を走り、JR青梅線・古里駅で折り返し、スタート会場である青梅市役所でゴールする、約30kmのコース。
コース沿道には薄紅葉の豊かな自然と美しい多摩川が流れている。自然豊かなこの青梅・奥多摩地域をゆっくりとちょこちょこ立ち寄って自転車散歩を楽しんでください。
○バーベキュー&飛天狗II( 神奈川県南足柄市・足柄森林公園丸太の森、9:00~15:00)
丸太の森に誕生した空中アドベンチャージップライン「飛天狗[とびてんぐ]」を体験後、バーベキューを行う。
対象:家族・友達等いずれも小学4年生以上、先着20名 *お子様同士の場合は保護者同伴
持ち物:飲み物・タオル・運動が出来る服装・レインコート・軍手
申込み:10/4午前9時~電話で。
□駿府本山お茶壺道中道中・口切の儀(静岡県静岡市葵区・井川、久能山東照宮)
秋の「お茶壺道中行列・口切りの儀」は、5月下旬に開催した「茶詰めの儀」との一連行事。
「茶詰めの儀」で茶壺に詰めた新茶を井川にあるお茶蔵で保管し、10月下旬「蔵出しの儀」により取り出したお茶壺を「お茶壺道中行列」で、井川~久能山東照宮へ運んだ後、「口切りの儀」で取り出し奉納する。
これは、駿府城に居城した大御所徳川家康公が、海抜1200mの冷涼な井川大日峠のお茶蔵屋敷に新茶を壺にいれ保管し、数カ月後の晩秋に熟成したお茶を駿府城に運ばせお茶会を開いたという故事にちなんで再現したもの。
□橘神社例大祭と筆供養(静岡県浜松市北区・橘神社)
平安時代初期にこの地で没した、日本三筆の一人、橘逸勢が祭られた橘神社。字がうまくなるようにと使い古した筆や鉛筆を納めて供養が行われる。
○つる産業まつり2014(山梨県都留市・谷村第一小学校校庭、9:00~15:00)
つる産業まつりの一環として、「お茶壺道中」が開催される。江戸時代、徳川将軍が京都宇治の茶を将軍家御用として宇治の茶師たちに作らせ、その茶を江戸城まで運んだ行列をお茶壺道中行列と呼んでいた。
都留市に行列が訪れていた歴史があり、その行列を再現している。
○第1回信州池田町ワイン祭り(長野県池田町・あづみ野池田クラフトパーク、11:00~15:00)
北アルプスの美しい景色を望みながら、地元で育ったワインを楽しむ極上のひと時。
ワイン飲み放題、豚肉の炭火焼き食べ放題、ワイン・農産物の販売、ジャズライブ。
○久居まつり本祭(三重県津市・久居二ノ町会場、緑の風公園会場、10時~16時〈ひさい版仮装大笑は津リージョンプラザで開催、14時開演〉)
二ノ町会場では各種ステージ発表、よさこい踊り、80nmこども巻き寿司、まちかど博物館、こどもみこしなどを実施。
緑の風公園会場では、子どもを対象とした各種イベント(ステージ発表、かえっこバザールなど)を実施。また、今年度は、かんこ踊りや湯の瀬太鼓も出演。
□たいまつ祭り(富山県黒部市・新治[にいはる]神社、10月26日~27日)
26日20時頃からゑびす様、大黒様を乗せた屋形船と神輿が町内を練り歩く。
クライマックスは、0時頃神社参道を焦がす300本の松明の上を厄年の男衆が神輿を担いで駆け抜ける勇壮な祭り(新治神社例大祭)。
とやまの祭り百選に選定されている。
○久美浜まるかじりまつり(京都府京丹後市・久美浜町浜公園会場)
町の特産品を一堂に集めた産業祭と、見て楽しい、買って嬉しい、1万人のフリーマーケットを実施。
□嵯峨大念仏狂言(京都市右京区・清凉寺境内狂言堂、13:30~)
壬生寺、千本閻魔堂とともに京の三大念仏狂言の一つとされている。
鎌倉時代、円覚上人が庶民に仏法を説くため始めたと伝わる。所作は壬生狂言と同じで無言劇。
□秋季大法要熾盛光法[しじょうこうほう](京都市東山区・青蓮院、12:00~)
青蓮院は天台密教の嫡流の一つとして、本尊にこの熾盛光如来を祭り、折々に天変地異の息災と皇室の安寧を祈願する役割を担ってきた。
その勤めの修法が平成17年のご開帳を勝縁として、平成18年より一般に公開された。
○紀州湯浅の鯖っと鯵まつり(和歌山県湯浅町・湯浅港〈湯浅湾漁業協同組合・湯浅水産物商業協同組合〉周辺)
オープニング式典(10時45分~)、鯖っと鯵味グルメフェア(式典終了後~15時※売切れ次第終了)、湯浅特産物フェア(11~15時)、フリーマーケット(11~15時)、湯浅町および有田地域の観光PRビデオの放映(随時)、観光写真展示、観光パンフレットなどの配布、アジ君・サバ君オリジナル携帯ストラップの配布を行うほか多数のイベントも開催予定。
○牛窓秋祭り(岡山県瀬戸内市・牛窓地区)
牛窓神社の秋の祭礼。独特の船型だんじり5台が、牛窓地区内を勇壮に練り歩き、唐子踊、太刀踊が奉納される。
朝鮮通信使も立ち寄った牛窓の歴史を偲ばせるのが唐子踊。色鮮やかな異国の衣装に身を包んだ2人の稚児が不思議な踊りを繰り広げる。
さまざまな文化の影響を受けた古い港町らしい異国情緒豊かな祭りである。
○風車フェスタ2014inうかん(岡山県高梁市・うかん常山公園 、9時30分~15時30分)
風ぐるまおもしろ市場。
備中高梁観光大使の小六禮次郎さん 倍賞千恵子さんや麻丘めぐみさんがおいでになる。
仮面ライダードライブショーなども。
○ゆきふるさとまつり(広島県神石高原町・油木[ゆき]シルトピアグランド、9:00~15:00)
地元の特産品や新鮮野菜を販売。イベントとして、よさこいのステージが行われる。
○2014やっさ花火フェスタ(広島県三原市・糸崎埠頭〈糸崎港〉、19:00~19:45、約5000発、1万人)
2014やっさ花火フェスタは、初の海上より打ち上げ。
「第1景 水面に輝く光と音の幻想花」「第2景 花火満天」「第3景 星に願いを」「第4景 三原から未来に向かってのメッセージ」の4つのテーマから構成され、大玉22発を含む約5000発の花火が三原の夜空を彩る。
さらに、中国四国地方最大級の20号玉が三原で初めて打ち上げられる。
○第35回三段峡もみじまつり(岡山県安芸太田町・三段峡正面入口、11:00~15:00※スタンプラリー台紙は9:30より配布開始)
特別名勝に指定されてる三段峡で、もみじまつりが開催される。
三段峡内を回るスタンプラリーや、伝統芸能・神楽の上演、親子で宝探し大会、福餅まきなどが行われる。
○筑前の國いいづか街道まつり(福岡県飯塚市・飯塚市中心商店街界隈、10:00~17:00)
祭りの会場である飯塚市中心商店街は、かつて長崎街道の宿場町「飯塚宿」として栄えた。
お祭りでは、恒例の時代仮装行列をはじめ、長崎龍踊り、ステージライブ、ストリートダンス、飲食・物販のバザーコーナーなど多彩な催しが繰り広げられる。
□多久聖廟秋季釈菜(佐賀県多久[たく]市・多久聖廟、10:30~13:10)
多久聖廟の建立より300年以上続く孔子とその高弟を偲ぶ祭典。近年は中国より取り入れた釈菜[せきさい]の舞や孔子の里 腰鼓、揚琴(ようきん)の演奏なども行われており、厳かななかにも華やいだイベントとして親しまれている。
式典後は聖廟内が一般公開される。秋の釈菜の後には孔子祭があり、中国にちなんだ獅子舞や腰鼓(ようこ)などが披露される。また同時開催イベントとして9:00より「骨董&蚤の市」も開催。
○第40回東陽しょうが祭り(熊本県八代市・石橋公園)
昭和50(1975)年に始まった東陽町の特産品である生姜の収穫祭。
生姜をはじめ、八代を代表する農産物や加工品などを販売する。
ステージではデビュー当時小学生天才演歌歌手として注目を浴び、高校生となった今もTV番組でカラオケクイーンとして知名度を上げている「さくら まや」や熊本を拠点に活動するシンガーソングライター「MICA」の歌謡ショー、豪華商品が当たるお楽しみ抽選会や生姜のオークション販売など、イベントが盛りだくさん。
近くには温泉センター「せせらぎ」もあり、1日中楽しめる。
○第21回小京都ふるさと祭(鹿児島県南九州市・知覧平和公園自由広場、9:30~15:00)
地元農業と観光をテーマに、薩摩の小京都「ちらん」で開催される秋祭り。
当日は、歌謡ショーや郷土芸能などのステージイベントのほか、特産品の展示販売や農産物なんでも品評会などが行われる。
オープニングを飾る「武者行列」と「灯ろう流し踊り」は一見の価値あり。
ピラカンサ firethom
【花言葉】「慈悲」
【概要】
ピラカンサ(Pyracantha spp.)とは、バラ科トキワサンザシ属の種類の総称で、日本ではトキワサンザシ、タチバナモドキ、カザンデマリの3種類が多く栽培されており、これらをピラカンサと呼んでいる。
Pyracantha(ピラカンサ)は、ギリシャ語の「pyro(炎)+ acantha(刺)」が語源。火のような真っ赤な実をつけ、枝にはいっぱいとげがあるところから名付けられた。
トキワサンザシ(常盤山査子、学名:Pyracanthas coccinea)
南ヨーロッパ、アジア西部原産で、日本へは明治時代の中期に渡来した。
和名の由来は、山査子(サンザシ)に似て常緑であることからきている。 園芸的には、属名からピラカンサとも呼ばれる。種小名のcoccineaは「深紅色の」という意味で熟した実の色に由来する。
葉は狭倒卵形~楕円形で先端側の幅が最も広く、細かな鋸歯がある。3種のうち最も幅が広い。
果実は鮮やかな紅色に熟す。
タチバナモドキ(橘擬き、Pyracantha angustifolia)
中国西南部原産。
和名の由来は、実の色が橘(タチバナ)に似ていることから。
種小名のangustifoliaは「細葉の」という意味である。ホソバノトキワサンザシ(細葉常盤山査子)ともいう。
葉は狭い長方形で先端は丸く、わずかに鋸歯があるがほとんど全縁。裏面には灰色の綿毛が密生する。
果実は黄橙色に熟す。
カザンデマリ(崋山手毬、Pyracantha crenulata)
ヒマラヤトキワサンザシ、ヒマラヤピラカンサともいい、中国西部、ヒマラヤ地方原産。
種小名のcrenulataは「やや円鋸歯の」という意味である
。昭和初期に導入されたがあまり普及せず、戦後に改めて導入された。
和名は原産地が中国陜西省の崋山(ホワシャン)であることによる。
葉はやや大きく細長く、鮮緑色で細鋸歯がある。葉の中央部の幅が最も広い。両面とも無毛。
果実は球状に近く、紅色をおび最も赤い。
【特徴】
トキワサンザシ
樹高2~6m。葉は幅が広く、長さ2~4cmの倒披針形~狭倒卵形で、両面とも無毛。葉の縁には低い鋸歯がある。
開花期は5~6月で、枝先に散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、直径1cmに満たない小さな白い花をたくさんつける。 花弁は5枚、萼片も5枚である。花序には細毛がある。
花の後にできる実は球形の偽果(子房以外の部分が加わってできている果実)である。 10~12月ころに鮮やかな紅色に熟す。
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・葉
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・花
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・果実
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タチバナモドキ
樹高2~4mになり、樹皮は灰黒色。枝には刺がある。葉は長さ5~6cmの狭長楕円形~狭倒卵形。縁は全縁または腺状の鋸歯がある。葉裏に灰白色の毛が密生する。萼や小花枝に灰白色の軟毛がある。
開花期は5~6月で、葉腋の散房花序に直径約8mmの白い花を5~10個開く。花弁と萼片は5個。
果実は直径5~8mmの平たい球形で、黄橙色に熟す。
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・葉
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・花
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・果実
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カザンデマリ
図鑑等ではトキワサンザシとの区別点が明瞭に記されていない。
果実はタチバナモドキよりも球状になり、紅色をおびかつ密着するとある。
枝は刺が小さく、トキワサンザシのように枝と刺の中間的なものはほとんどない。
葉の形はトキワサンザシとは区別しにくいが、唯一、若葉の時の表面に黄色の毛が散生する点が本種の特徴。
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・葉
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・花
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・果実
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■主な作業
自然樹形で放任すると、四方に枝を伸ばし見応えがある上に実付きはよいが場所をとり樹形を乱すので形を整えるために剪定する必要がある。
基本の剪定:勢いよく長く伸びる枝(以下、徒長枝)には花芽を付けずに、先端がトゲのようになった短い枝に花芽を付ける。
基本の剪定はこの花芽が付かずに樹形を乱す徒長枝を切り戻すことになる。
切り戻す位置はあまりこだわらず、大きくしたくない場合は枝分かれしている付け根から切り取ればよいし ある程度大きく茂らせたい場合は途中から切っても良い。
判断に困る場合は、寝ぐせのようにピーンと突き出た枝を切り取って樹形を整えていけばよい。ただし、 あまり短く切り詰めすぎると徒長枝が出やすく実付きが悪くなるので注意する。
注意点:10月頃には翌年の花芽が枝の中で作られるので花や実をたくさん楽しみたい場合は、8月までに強く枝を切り戻したり、全体を刈り込む作業は済ませておく。特に短い枝は切らないように注意する。
なぜ、花芽のできる2ヶ月前までに刈り込みを済ませるかというと 花芽のできる直前に枝を切り戻すと、ワキから枝を伸ばすのに養分がとられて花芽ができにくくなるからである。
10月以降の刈り込みは単純に花芽ごと枝を切り落とすことになるので避ける。
また、ばっさりと強く刈り込むことで、花付き・実付きは悪くなるが樹勢(樹の生長するつよさ)が強くなるので、樹形をしっかり作りたい場合など目的に応じて行うとよい。
樹形を重視する場合:生け垣やトピアリーのように実付きよりも樹姿を重視するのであれば冬にも刈り込みを行う。
特にピラカンサは徒長枝が出やすいので、樹姿をキープしたい場合はこまめに伸び出た徒長枝を刈り込む必要がある。
垣根でも花を楽しみたい場合は、1年目に強く刈り込んで小枝をたくさんださせて 翌年は春頃に樹から飛び出ている枝を軽く整える程度の剪定にとどめる。 この作業を1年ごとに繰り返す。
柿色種(タチバナモドキ)の注意点:柿色の実を付ける品種は開花直後の6月には翌年の花芽が枝の中で形成される。
通常のように刈り込み・剪定を行うと全く花が咲かなくなる。 しかし枝は通常の品種と同じくよく伸びて樹形を乱すので、剪定が必要。
最初の1~2年は花や実をあきらめて花後に刈り込みを行って、できるだけ小枝の数を増やし樹形をしっかりつくる。
その後は花の咲く前、春先に枝の先端を軽く整える程度の剪定を行う。
■栽培環境
日当たりの良い場所を好む。日陰でも生長はするが、花付きは悪くほとんど実を付けない。
枝が四方に広がるので、庭木として育てる場合は広い場所や芝生の庭などに1本植えした方が見栄えがする。
ある程度の耐寒性はあるが、東北北部・北海道での露地植えは難しい。
■水遣り
庭植えは植え付け直後の苗木や雨の降らない日が続いて土が乾燥するようであれば水を与えるが一度根づくと水を与える必要はない。
鉢植えは土の表面が乾いたらたっぷりと水を与える。特に春~秋の生長期は乾燥させないようにする。
また、開花時期に水切れさせてしまうとその後の実付きが悪くなるので注意が必要。
■肥料
肥料は庭植えの場合、ほとんど必要ない。冬に油かすに2割ほど骨粉を混ぜたものを株元に適量与える。
鉢植えは、開花前の3~4月、開花後の6~7月、実が色づく前の8~9月の年3回、固形の油かすか化成肥料を施す。
肥料は多すぎると徒長枝が増えて、実付きが悪くなる。
■用土
水はけがよい肥沃な土なら特に土質を選ばずに育てられる。粘土質の土壌の場合は腐葉土や堆肥をたっぷり混ぜ込んでおくと良い。
鉢植えの用土は赤玉土7:腐葉土3の配合土を使う。
■植え付け・植え替え
植え付けは春3~4月、秋9~11月が適期。地面が凍結するような寒冷地では春に暖かくなってから植え付ける。
鉢植えのものは鉢の中が根でいっぱいになったら植え替えを行う。樹を大きくする場合は一回り大きな鉢に植え替える。
それ以上大きくしたくない場合は一回り小さくなるように根を切り詰めて、同時に枝も短く切り詰めて同じ大きさの鉢に植える。
■ふやし方
挿し木:6月~7月、その年に伸びて堅くなった枝を使い、鹿沼土や赤玉土小粒や、さし木用の用土に挿してふやす。
タネまき:10月中~12月、熟した果実を採取し、果肉を洗って取り除いたものをまく。冬の間に発芽した場合は、寒風が当たらない無暖房の室内などに置き、春に鉢上げする。
■病気と害虫
病気:ほとんどない。
害虫:ハマキムシ
葉を食害するハマキムシが春と秋に発生するので、発生枝を枝ごと切り取る。
■まとめ
徒長枝(勢いよく長く伸びる枝)を切り落とす
日当たりの良い場所を好む
肥料はさほど必要ない
https://www.youtube.com/watch?v=7WCwjFUs5ng