記念日・年中行事(続き)
○第32回コスモスまつり(高知県越智町・宮の前公園、10月4日~19日)
横倉山麓の河川敷にある約2.5haの畑に、約40団体のボランティア活動によって約150万本の
コスモスが育てられている。期間中は売店、巨大コスモス迷路、仁淀川でカヌー体験などが楽しめ
る。
○能古島のコスモスライトアップ(福岡県福岡市西区・のこのしまアイランドパーク、10月4日~
13日までの土・日・祝日開催)
博多湾に沈む夕日が沈む頃、アイランドパークから眺める海の色は刻々と移り変わる。夕日が沈
みきる頃には、コスモス畑、思ひ出通りなどアイランドパーク園内を約50基の照明でライトアップ
する。幻想的な夕景、夜のコスモス風景など昼間は見ることができない能古島の風景をお楽しみく
ださい。
○正調刈干切唄全国大会(宮崎県高千穂町・高千穂武道館、10月4日~5日)
高千穂地方に古くから伝わる民謡「刈干切唄」は、冬の間、家畜の飼料にする草を切り、乾燥さ
せ、貯蔵するときの素朴な労働歌で、全国に広く知られている。約350人の参加者から全国一を
決める。4日予選、5日が決勝大会。
□野國總管まつり(沖縄県嘉手納町[かでなちょう]・野國總管宮・兼久海浜公園、10/4~5)
中国から日本へ芋を初めてもたらした野國總菅をシンボルとした嘉手納町最大のまつり。サンセッ
トのすばらしい兼久海浜公園を舞台に、かわいらしい子どもたちの演技や町伝統芸能の演舞、フィ
ナーレを飾る花火など数々の催しが繰り広げられる。
ツリガネニンジン(釣鐘人参) ladybell
【花言葉】「誌的な愛」「遠慮」「大切な思い出」「誠実」
【概要】
ツリガネニンジン(釣鐘人参、学名Adenophora triphylla var.japonica)はキキョウ科ツリガネ
ニンジン属の多年草。日本では、北海道、本州、四国、九州に、国外では樺太、千島列島に分布
し、山地の草原、林縁や草刈などの管理された河川堤防などに生育する。
葉の形や付き方に変異が多いという。 和名の由来は、花が釣鐘状で、根が朝鮮人参(チョウセン
ニンジン)に似ているところからきている。 春の若芽は山菜として親しまれている。 太い根茎は生
薬で沙参(しゃじん)といい、鎮咳、去痰などの薬効がある。
属名の「Adenophora(アデノフォーラ)は、ギリシャ語の「adenos(腺)+phoreo(有する)」が語
源で、植物全体に乳液を出す腺細胞があるところからにちなみ、種小名の「triphylla」は「3枚の
葉の」、変種名の「japonica」は「日本の」という意味である。
【特徴】
根は真っ直ぐ地中に深く伸びていて60~80cmにもなる。また、地上部近くを這って直立する場
合もある。形はゴボウ(牛蒡)のようで、色はうすい黄色をしている。
茎は丸い柱(断面円形)のようで、細かい毛が隙間なく生えており、ほとんど枝分かれせずに真っ
直ぐに直立して、草丈は40~100cmになる。全体に腺細胞があり、切ると乳液が出る。
根生葉(茎が極端に短いため、根または地下茎から直接出ているようにみえる葉)は、長い柄があ
り円心形である。開花時期に枯れるが、刈り取った後に再び生えてくることがある。
茎生葉(茎から出る葉)は、柄が極端に短く3~6枚が輪生(茎の1節に葉が3枚以上つくこと)して
いる。まれに、対生(茎の各節から二枚ずつ向き合って出ているもの)か互生(茎の節ごとに1枚ず
つ方向を異にしてつくもの)する場合もある。形は長楕円形(楕円形よりも細長く高さが幅より3~4
倍くらいあるもの)、卵形(葉の中央より付け根寄りが最も幅が広い)、線状披針形(細長く両縁が
ほぼ平行で平たい帯状の形をした、細長く両端が尖り、中央より下が1番幅が広い)など様々であ
る。長さは4~8cm、幅は5~40mm、葉縁には鋸歯があり、先端は鋭く尖っている。
開花時期は8~10月ごろで、茎の先に円錐状の花序を出し、数段に花を数個ずつ、やや垂れ下
がるように輪生している。花びら全体は釣鐘型の花びらが1部または全部つながっている合弁花
で、先端が5つに裂けて淡緑色を帯びている。花色は、淡紫色や白色、個体によってやや濃淡が
ある。花びら全体の長さは12~20mmで、花径は10mm程である。雄蕊5本、雌蕊1本があり、
花びら全体から長く突き出したものは雌蕊の花柱で、先は3つに分かれている。萼は5つに裂けて
おり、長さは3~5mmの細長い線形であり、突起状鋸歯が1~4個あって、反り返っている。
花は様々な変異があって、花びら全体の大きさや形などは、細かったり大きく膨らみがあったり、
花びら全体の裂片の先が少し反っていたり、ほとんど反り返っていなかったりしている。
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・根生葉
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・茎生葉
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・花
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【変種】
ハマシャジン(浜沙参、A.triphylla var.japonica f.glabra)
海浜近くに自生する葉が厚くて暗緑色のものは海岸型とも呼ばれる。 葉の質が厚く艶があるの
が特徴である。本州と伊豆諸島に分布する。
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シラゲシャジン(白毛沙参、A.triphylla var.japonica f.canescens)
茎や葉に白い毛が密生する。
ハイツリガネニンジン(這釣鐘人参、A.triphylla var.japonica f.procumbens)
東北や北海道の海岸に産する茎が這うのが特長である。海岸の風衝地にあって、茎は地を這っ
て花序だけ立ち上がるものをいう。葉は小形で質が厚く、無毛で表面は光沢がある。
オトメシャジン(乙女沙参、A.t.var.japonica f.puellaris)
草丈が低く、葉は互生し、長さ3~8cmの線形。葉が細いことが大きな特徴。花冠は長さ1cmほ
どで花柱が突き出す。蛇絞岩変形植物の1つ。愛媛県の固有種で、赤石山系の蛇紋岩地にのみ
自生する。ヒロハ型とシロバナ型の品種も含む。
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【詳しい育て方】
■主な作業
花茎切り:花後にタネをとらないものは、枯れ始めた花茎を切る。
■栽培環境
日当たりと風通しのよい環境を好む。真夏に気温が高くて熱が溜まるようなら、日陰に移動させる
が、基本的に春の芽出し~秋の生育期はよく日に当てる。風通しのよい場所を選ぶのは、高温や
多湿を避けるためである。
耐寒性は強く、凍らせなければ大丈夫である。冬の間は茎葉がないので日射しは関係なく、軒下
や棚下でも構わない。地中の根の状態で越冬する。
■水遣り
春から秋の生育期は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与える。真夏は非常に乾きやすいので注
意が必要。冬は茎葉がないのでわかりにくいが、地中で根は生きていて微妙に生長しているの
で、完全に乾かさないように湿らす程度の水をときどき与える。
■肥料
肥料は春から秋の生育期に液体肥料を月1~2回与える。真夏は暑さで株が弱っているようなら
肥料はいったんストップして、秋に涼しくなってきたら再開する。肥料は生育だけでなく花色にも影
響し、しっかりと与えると花色は濃いめになる。ただし、やり過ぎると根が傷むこともあるので気を
つける。
■用土
水はけのよい用土が適しており、山野草の培養土が手軽。やや酸性の土を好むので、酸性用土
である硬質の鹿沼土をベースとして、日向土や桐生砂など水はけのよい土を3~4割混ぜたもの
でもよい。
■植え付け・植え替え
鉢植えは新しい用土で毎年植え替えた方がよく育つ。適期は芽が出る直前の2月~3月。芽の先
端が地表すれすれの位置に来るように植える。
■ふやし方
株分け:株分けは植え替え時に行う。適期は2月~3月。
挿し木:挿し木は6月頃が適期。茎を先端から5~6cmの長さに切り取り、下の方の葉を取り除い
て下から1/3くらいの位置までしっかりと用土に挿す。
■病気と害虫
害虫:アブラムシ
春から芽先や茎ににアブラムシが発生する。浸透移行性(根が薬剤を吸収して株全体に有効成分
が行き渡る)の薬剤を散布して駆除する。
■まとめ
乾燥に弱い、生育期の乾燥に注意
夏は暑さと強い日射しを避ける
冬は地上部が枯れて休眠する