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日経平均下げ一時1000円超す、日銀修正観測や米ハイテク株調整を嫌気 2024年3月11日 7:37 JST 更新日時 2024年3月11日 12:40 JSTブルームバーグ

2024-03-11 13:49:12 | 日記

日経平均下げ一時1000円超す、日銀修正観測や米ハイテク株調整を嫌気
我妻綾、佐野日出之
2024年3月11日 7:37 JST
更新日時 2024年3月11日 12:40 JSTブルームバーグ

11日の東京株式相場は急反落しており、日経平均株価の下げ幅は一時1000円を超えた。日本銀行が今月の金融政策決定会合で金融緩和策を修正するとの観測を背景に為替市場で円高が進み、自動車など輸出株が下落。前週末の米国市場でハイテク株が下落した流れが波及し、半導体関連株も安い。

東証株価指数(TOPIX)は前週末比2.4%安の2660.62-午後0時37分時点
日経平均株価は2.5%安の3万8687円06銭

  TOPIXを構成する2150銘柄のうち、上昇は275銘柄にとどまり、1830銘柄が下落している。

  日銀が早ければ18、19日の決定会合でマイナス金利政策の解除ととも長短金利操作(イールドカーブコントロール、YCC)の撤廃を検討していると、時事通信が8日に報道。円相場は前週末に一時1ドル=146円49銭と約1カ月ぶりの水準まで上昇し、週明けも146円台後半で買い優勢となっている。

  東京エレクトロンやルネサスエレクトロニクスなど半導体関連株の下げも目立つ。前週末の米国市場でエヌビディアなど大型ハイテク株に利益確定の売りが出たことに追随する動き。フィラデルフィア半導体株価指数(SOX)は8日に4%下落した。

  このほか先週大幅に上昇した銀行株も利益確定の売りに押されている。

  内閣府がけさ発表した2023年10-12月期の実質国内総生産(GDP)改定値は、前期比年率で0.4%増に上方修正された。市場予想の1.1%増には届かなかったものの、2四半期連続のマイナス成長を回避したことは金融政策正常化のタイミングを探る日銀にとって追い風となる。
市場関係者の見方

アセットマネジメントOneの淺岡均シニアストラテジスト

時事通信の報道などで日銀の政策転換による円高への警戒感が強まり、米国の半導体株安もあって大幅安となっている。YCCが撤廃されれば長期金利の上昇幅が市場に任されることになり、先行きが読めなくなる
ただ、日本株はかなり急上昇してきたため依然として堅調な水準であり、スピード調整の側面が大きい。マイナス金利の撤廃自体は織り込み済みなので、大きく調整はしないだろう
円高の危険水準は140円近辺か。日銀短観などで見られる企業の想定レートであり、ここを超えなければ業績予想の下方修正も少ないだろう
10-12月期GDPの上方修正は法人企業統計の結果で想定済みだった。予想の1.1%は下回ったが、日銀にとっての重要度は賃金と比べて低いだろう

インサイト

東証33業種中32業種が下落、下落率トップは鉱業指数、パルプ・紙が上昇率トップ
MSCIアジア太平洋指数は1%下落
TOPIXは年初来12%上昇、MSCIアジア太平洋指数は3.9%上昇
TOPIXの12カ月先予想PERは16倍

背景

米失業率2年ぶり高水準、労働市場に減速感-雇用者数は伸び堅調
バイデン米大統領、FRBの金利引き下げを予想-選挙戦を意識か
日銀が国債購入の規模明示、YCC撤廃、新「量的」枠組み検討-報道
日銀、3月のマイナス金利解除に傾く政策委員が増加-報道
ドル・円相場は1ドル=146円台後半で推移、前営業日の日本株終値時点は147円81銭
前営業日の海外市況はこちらをご覧ください

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