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中国経済、1~3月は4.5%成長と予想上回る-個人消費けん引 Bloomberg News 2023年4月18日 11:13 JST 更新日時 2023年4月18日 14:39 JST

2023-04-18 20:52:17 | 日記

中国経済、1~3月は4.5%成長と予想上回る-個人消費けん引
Bloomberg News
2023年4月18日 11:13 JST 更新日時 2023年4月18日 14:39 JST

3月の小売売上高、21年6月以来の高い伸び-投資は伸び悩み
小売売上高の大幅増はプラス材料も持続性の問題残るとの見方も

中国経済は1-3月(第1四半期)に予想を上回る伸びを示した。個人消費の増加や生産の回復がけん引役となり、景気の持ち直しが軌道に乗っていることを示唆した。

  18日発表された1-3月の国内総生産(GDP)は前年同期比4.5%増と、1年ぶりの高い伸び。ブルームバーグ調査のエコノミスト予想中央値は4%増加だった。昨年10-12月(第4四半期)は2.9%成長となっていた。


その他の主要統計

3月の工業生産、前年同月比3.9%増(市場予想は4.4%増)
3月の小売売上高、前年同月比10.6%増(同7.5%増)
2021年6月以来の高い伸び
1-3月の固定資産投資、前年同期比5.1%増(同5.7%増)

  中国経済の成長率は4-6月(第2四半期)に加速する見通しだ。前年同期は上海市で新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)が講じられていたため、比較水準が低くなるほか、住宅市場の安定化や消費も寄与する見込み。政府が5%前後と控えめに設定した2023年のGDP成長率目標の達成に近づくことになる。

中国GDP成長目標、23年は5%前後と控えめな水準-全人代開幕

  3月分の経済指標は注意すべき理由を幾つか示している。工業生産は前年同月比3.9%増と、エコノミスト予想の4.4%増に届かなかった。固定資産投資も1-3月に前年同期比5.1%増と予想を下回り、不動産投資の減少も続いた。

  フォーサイス・バー・アジアのシニアアナリスト、ウィラー・チェン氏は「不動産投資がなお出遅れ、予想に届いていない。投資が持ち直していない中では不動産市場の回復も短命にとどまる恐れがあるとの広範な懸念と一致している」と指摘。「消費回復を巡る懸念がこれまであったことから、予想を上回る小売売上高の伸びを受けて、地合いは改善するかもしれないが、持続性の問題は残る」と述べた。

  労働市場と賃金の伸びもまだ通常の水準に戻っていない。都市部住民の所得は1-3月にインフレ調整後ベースで前年同期比2.7%増にとどまり、5%を超える伸びとなっていたコロナ禍前に比べると大きく見劣りする。若年層の失業率は3月に上昇し、19.6%と過去最悪に近く、中国全土の都市部失業率は5.3%と高止まりしている。

  国家統計局の付凌暉報道官は18日、複雑な国際環境と内需不足で中国経済回復の基礎は「まだしっかりしていない」と説明した。

  エコノミストの間では、政府が景気の押し上げに向けて追加の刺激策を講じる必要があるかどうか意見が分かれている。中国人民銀行(中央銀行)の易綱総裁は先週、今年の成長率目標は達成できる見込みだとの認識を示しており、大規模な刺激策の必要性はないことを示唆している。

  オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)の大中華圏担当チーフエコノミスト、楊宇霆氏は「中国経済が勢いを増す中、利下げは必要ない」と分析。「人民銀がやらなければならないことは短期金融市場の流動性を十分に保つことだけだ」と述べた。

原題:China’s Consumers Spur Economy to Keep Recovery on Track (2)(抜粋)
(市場関係者のコメントなどを追加し更新します)

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