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インド株に警戒シグナル、小型株の時価総額が約2週間で12兆円消失 3/14(木) 14:39配信 Bloomberg

2024-03-14 16:31:58 | 日記
インド株に警戒シグナル、小型株の時価総額が約2週間で12兆円消失
3/14(木) 14:39配信
Bloomberg



(ブルームバーグ): 小型株の急ピッチな調整はインド株市場全体のリスク選好度低下の前兆だ。複数年にわたり上昇相場が続いたインド株は、ここにきてアジア太平洋地域でアンダーパフォームしている。

規制当局が相場過熱リスクを指摘し、ファンドに購入を制限するよう誘導したことで、小型株指数は2週間足らずで800億ドル(約12兆円)を超える時価総額を失った。13日には売りに拍車が掛かり、小型株と中型株の指数はそれぞれ4%余り急落した。

センチメントが弱まる中で、投資家は株価評価が高まっている大型株からも資金を引き揚げている。MSCIインド指数はMSCIアジア太平洋指数に2カ月連続で後れを取っている。台湾や韓国などの市場は半導体株や人工知能(AI)ブームへのエクスポージャーが高く、より有利な状況にある。

ブルームバーグ・インテリジェンスのストラテジスト、ニティン・チャンドゥカ氏は、「小型株に対する規制措置は、インド株のバリュエーションのフロス(細かい泡)の証しだ」と指摘。「数週間後に国政選挙を控えている上、アジア地域の他市場が半導体株ラリーで盛り上がる中、インドはアジアでアンダーパフォームし続ける可能性がある」と予想した。

インド証券取引委員会(SEBI)は、同国株式市場で最もリスクの高いセクターが大きく上昇したことを受け、中小型株への大量の資金流入を懸念している。先月末には、ファンドに対し、関連プランへの資金流入を抑制し、突然の償還から投資家を守るための措置を打ち出すよう要請した。

SEBIのマダビ・プリ・ブッフ委員長は今週、「バブルが崩壊すると投資家に悪影響を与えるため、バブルを膨張させ続けることは適切ではないかもしれない」と発言。SEBIはリスク管理のため、小型株ポートフォリオでの大型株保有拡大を運用会社に認めることに前向きだと述べた。同委員長はさらに、小規模企業向けプラットフォームで行われる新規上場で規制当局は「価格操作のパターン」を目にしていると付け加えた。


原題:An $80 Billion Crash in India’s Small Caps Flashes Warning Signs(抜粋)

--取材協力:Filipe Pacheco.

(c)2024 Bloomberg L.P.

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