上海双龍ラグビー倶楽部

上海にてラグビーを愛する者達の活動報告です。

(Vol.492)VAJIRAVUDH CENTENARY RUGBY SEVENS(2日目=最終日【後編】)

2010-12-15 19:11:21 | レフリー日記

ところで、タイ語では「L」の文字が「n」と同じ様な発音になるらしく、従って Michael.
というのを、タイ語的に発音すると「マイクン(クンにアクセント)」となる。だからタイ人
レフリーからは、(たまにミッシェルとか言ってしまうおっちょこちょいも複数居たけれど)
マイクン、マイクンと親しく呼んでもらっていた。

で、マッチ№43を終え、ひと休みしているところに掛った声が「マイクン CUP FAINAL」。

そう、マッチ№50、参加15チームの頂点を決める CUP FAINAL のレフリーを 僕に任せて
くれるというのだ。これは勿論 僕がゲストレフリーだという事も有るけれど、前日からの
パフォーマンスも評価してくれとの事だと、僕は僕で そういう時はそういう風に考える事
にしている。AJRC後も、もうひと踏ん張りしてシッカリ準備をして来たし、今大会でも、
レフリーだけでなく、ARやインゴールでも気を緩める事は無かった。「最後まで集中」を、
今大会に参加するに当っての、キーワードとしていた。



ところで、予選での戦い振りから見て、優勝候補は、NELSON COLLEGE(NZ)と 建国中学
(台湾)、そしてホストチームである VAJIRAVUDH COLLEGE(A) の3チーム。この内、予選
を全勝で通過して来たのが、VAJIRAVUDH(A) と 建国中学。NELSON は、ちょっと脆い
部分も見え隠れして、予選では PRINCE ROYAL'S COLLEGE に一敗を喫している。

因みに、NELSON COLLEGE はNZ南部の方に在って、ALL BLACKS のメンバーも輩出して
いる(らしい)名門校。準決勝からは、試合前に迫力のハカも披露してくれた。

★こちらは準決勝、VAJIRAVUDH COLLEGE(A)戦を前にして。連続でどうぞ。









★こちらは、迎え撃つ VAJIRAVUDH(A)。



また建国中学は体格に優れた選手が多く、15人制だったら花園に出てもかなりイイところ
まで行くんじゃなかろうか(?)という感じだった。ところでここのコーチは先週、河川敷で
行われた ASIAN DRAGONS(OVER 40's) の試合にも来ていて、僕の顔を覚えてくれていた。

まぁ、そんなこんなでマッチ№50までの時間を、リラックスして過ごす。且つリラックス
しながらも、100年の伝統の重みを感じ、緊張し、自分を追い込んでみる事をもまた、楽し
んでみる。キンさんギンさん……。

決勝前の大一番は準決勝の1つ、NELSON vs VAJIRAVUDH(A)。ホームの大声援で、会場は
多いに盛り上がったが、結果はワンサイドで NELSON が勝利。一方の山からは、建国中学
が危なげなく勝ち上がって来た。因みに、NELSON のジャージが白で、建国中学のそれが
ALL BLACKS なのは、何かの因縁か?

★決勝を前に…;


★カメラ目線?


各カテゴリーの決勝のみ、10分ハーフで行われる予定が、日没間際となった為、7分ハーフ
に短縮され……なくても、ガンガン走りまくるつもりではあったけど、前後半14分、選手も
僕も、よー走った走った。

先取点は建国中学。直ぐに NELSON が逆転、そして一度は建国中学が追いすがり、ボール
は右へ左へ、前へ後ろへ、ピッチを何往復しただろうか(?)。それにピッチは益々暗くなり、
蛍光色的に光る NELSONの白ジャージーとは逆に ALL BLACKS の建国中学の動きが見辛く
なって来る。「最後まで集中」……を何度も唱える。

結果、NELSON(3T+2C=19)vs(12=2T+1C)建国中学。

NELSON COLLEGE のみんな、おめでとう! 建国中学もまたアッパレ!! 本当に、両チーム
の健闘を、心から称えるべく、僕も花道を構成する1人として立たせて頂いた。

★戦い終えて--Cat's Eyes?


★レフリー仲間とも;



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以下、ファンクションパーティの模様を。それぞれが、チーム歌や校歌を披露したりして、
爽やかなひと時を過ごした。

★NAKARAさん(=呼んで頂いて有難うございます!);


★タイ協会トップにして、ASIAN RUGBY FOOTBALL UNION(ARFU)のPRESIDENTでもある ADISAK HEMYOOさん、
 そしてシモさんと。


★立派な楯を頂きました。


そして「宴」はそれだけでは終わらず、翌日、競馬場を見下ろす BANGKOK SPORTS CLUB
にて……。




最後に、この大会に参加するキッカケを簡単に紹介しておこう。その為には、2008年末の
AJRC @バンコク が、タイ国内の騒動によって中止になったところまで遡らねばならない。
折角のAJRCがキャンセルになった事を受けて、ホストチームだった BKK JAPANESE(BJ) の
ふるちんが「2月にこんな大会が有るけど参加してみないィ?」といって教えてくれたのが
コチラ⇒(Vol.236) RBSC7's@バンコク
http://blog.goo.ne.jp/souryushanghai/e/871a981ceba08254b4a645a71d94f005

そこに「レフリー要らんかぇ~」という事で、BJさん経由で話を通して頂き、レフリーで
参加。そこで、その大会をオーガナイズされていた NAKARAさん と出会う。時は過ぎて、
今年の7月頃だったか、BJのシモさん(=本当に、何から何までお世話になりました。非常
感謝!) から「VAJIRAVUDH CENTENARY RUGBY SEVEN で Michael.にレフリーの話が
有るけど~」との連絡が入り、これを快諾。そんなご縁です。

人生、何が災いして何が幸いなのかは分からないけど、少なくともAJRC @バンコクがキャ
ンセルになった災いを、これで100倍返し位にして「福」と成す事が出来た。この過程では、
勿論、色々なラッキーが重なっているんだけど、1つだけ、ラッキーなんかじゃなく、自分
から何かを仕掛けたからだと言える事は、それは「レフリー要らんかぇ~」と、自分を売り
込んだ事(自分なりに、レフリープロフィールとかも書いたんですよ)。今も尚、かつて あの
よろちゅうが口にした「ラグビーって、天から降って来るもんじゃないんだよ」の言葉と、
上海の寒さが身にしみる、そんな今日この頃です。



★2010年のレフリー活動は、1月末の 廈門(タイフーン)vs成都(パンダ) の定期戦 @廈門 に
始まり、青島や北京への遠征、AJRC@台北、そして VAJIRAVUDH SEVENS、勿論、上海
での活動と、今年も、とても充実したものだった。当然乍ら、好い思い出ばかりではない
 けれど、ともあれ各地で出会った愛すべき RUGBY MAD な皆さん、本当にアリガトー!
 さようなら、2010年!(←紅白の最後か?)

 …あ、という事でエンマ帳管理責任者のきんきんさん、先週末も「公欠扱い(高血圧かい?)」
 でお願いしや~すっ!


Michael.
コメント
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