INSIDE SORAMAME

私の頭の中のキオクを綴っていくつもりです・・

チラシのオモテ(83)

2012年10月27日 |    ┣ チラシとキロク
(つづき)
4番」が「昭和通り、石堂大橋経由」から「明治通り、石城町経由」に変更になったのは今年の3月。
それから半年以上経ってこんなチラシが作成されるということは、あまり利用状況が芳しくないのだろうか。

「石城町」がこんなにフィーチャーされることも珍しい。
ターゲットとしては、石城町バス停~築港口バス停あたりの専門学校に通う学生ということだろうか。

地下鉄「千代県庁口」駅から専門学校街(?)まで徒歩、というパターンも多いようなので、そのへんを切り崩す余地がまだあるということなのかもしれない。
「180円」を強調しているのは、天神~呉服町・千代県庁口間の地下鉄運賃「200円」よりも安い…という意味もありそう。
ほぼ」が付いているのは、“180円あれば、石城町から、西は天神、東はゆめタウン博多まで、だいたいのところには行けますが、だからといってどこでも180円で行けるわけじゃないですよ!”ということだろうか。

「石城町地区から天神地区」の本数、及びアクセス方法が増えたという点(従来の、「25番天神北、渡辺通り経由、「21番昭和通り経由に加え、「4番」の明治通り経由)では、利便性は高まったのかもしれない。
一方、「天神地区から石城町地区」で考えると、全体としての本数は増えたものの、乗り場がそれまで以上に分散し、かつ、各路線が待たずに乗れるほどたくさん来る訳でもないため、「石城町地区から天神地区」ほどの利便性向上を実感できないというのが現実なのではないだろうか(それを補完するために、チラシにも「天神周辺乗り場MAP」が付いているのだと思います)。

「東蜷田」の記事で、
“「どこで降ろされるのか」と比較して「どこで乗れるのか」は常に大きな問題だといえる。…と、なんだかもっともらしいことを書いたのだが、実はごく当たり前のことではある。ただ、この当たり前のことが、新路線やルート変更などを考えるうえで結構重要な要素となるし、また、論理学というか哲学的な側面もあって(ないですかね?)面白いと思う”
と書いたのだが、そのケーススタディとしては非常に良い例だといえる。

なお、先に述べた“石城町バス停~築港口バス停あたり”を含むエリアのことを「築港地区」と呼ぶ場合もあり、専門学校は「築港口」付近にも多く立地しているのだが、このチラシで「築港」や「築港口」ではなく「石城町」の文言が用いられている背景についての考察はこちらの記事の末尾を参照。

また、「4番」と「310番」の関係については、こちらの記事の末尾を参照。
(つづく)

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2 コメント

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Unknown (taka)
2012-10-26 20:54:20
乗り場分散に関しては、バスナビの接近情報がバス停ごとにしか調べられないということがきついですね。
2箇所ならまだしも、3箇所も見比べるとなると流石に面倒臭いです。
目的バス停の到着予測時刻順に一括表示してもらえると有難いですが、無料で提供しているシステムにそこまで期待するのは酷かな…?

4番単独で言うと、明治通に移ったことで、天神→3号線の客を半ば放棄してしまったのが痛いですね。
名島・千早地区の再開発がまだ始まったばかりの現状では、単独区間でそこまでの集客は見込めないですし。
特にゆめタウン・ニトリの買い物客は定期券でない客が多いので収入に直結します。
Unknown (soramame)
2012-11-02 20:13:42
takaさん、こんにちは。
お返事が遅くなってすみません。

>乗り場分散に関しては、バスナビの接近情報がバス停ごとにしか調べられないということがきついですね。

そうですね。
いくつかのバス停や区間を並列で見たいというケースはたしかにありますね。

>4番単独で言うと、明治通に移ったことで、天神→3号線の客を半ば放棄してしまったのが痛いですね。

たしかに。
郵便局前→箱崎浜あたりについては、もう少し本数があっていい気もします。

>特にゆめタウン・ニトリの買い物客は定期券でない客が多いので収入に直結します。

なるほど。
例えば、天神から馬出三丁目に行くバスについては、側面の行先表示の横枠に「ゆめタウン博多」と表示してもよさそうです。
でもこういうのってタダじゃやらないんでしょうかね??

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