つれづれおもふ

思えば遠くに来たもんだ~ぼつぼつ語る日々の出来事

訃報が続く・・・

2013年02月23日 | 日記

都会のようで都会でない札幌の新聞では、お悔やみ欄というのがある。

毎日1頁を埋め尽くすように、時にそれ以上の方の訃報が載っている。

続けて、知ったお名前を見つけた。

どちらも以前の家の同じ町内に住まわれていた方だ。

お一人は高齢で年に不足はないが、元気で暮らしていると噂を聞いたばかりだった。

ゆっくりと町内を散歩していた様子を思い出しながら、

穏やかに人生を終えられたのではないかと想像している。

もう一方はびっくりした。

前に住んでいた家はとても古い家で、暮らすのに大変な苦労が入った。

まして北海道の暮らしなどしたことがない私にとって、それは生半可なものではなかった。

初めてづくしの中で、隣近所のつきあいが色濃く残っている地域での生活は、

緊張を強いられるもので、今振り返るとよく我慢したと自分を感心する。

中通りからさらに小路を入った奥まった場所にあったその家の、

入口に住まわれていたのが、今回亡くなられた奥さん一家だった。

うちの旦那より一つしか違わず、明るくて陽気で、からからとよく笑い、情が深くて面倒見がとてもよかった。

たまたま隣に住んでいた、それだけでよく気にしてくださった。

あの人がいたから、町内になじめたのだと思う。

古いあの町内会も今はもうない。 地上げにあった。

お互いをいたわりあって暮らしていた人たちは、あの時ばらばらになった。

お通夜に旦那と二人参列させてもらったら、どちらにも、

あの頃の町内の方をそこここに見つけることができた。

 

 

「うちは一匹いるから、あんたんとこで飼わない?」

不用心だからとそのお宅で飼っていたビーグルの血の混じった犬が、いつも玄関前につながれていた。

あるとき犬の姿が二つになった。似たような犬だったので、増やしたんだと思った。

うちの子どもたちはたいそううらやましがった。

ところが聞いてみると、どこかのふとどき者が捨てていった犬だったようだ。

しばらく周辺をうろついてから、隣の犬のそばに座っているようになったという。

「ほおりだすのもかわいそうだから、ご飯はやっているんだけれど・・・」と明るかった。

うちの旦那の後ろで次女が目を輝かせた。

http://blog.goo.ne.jp/sonomi-3341/e/d410b57da633ecf141dae96af44e6c9a

 

そんな、こんな、いろいろな思いが巡って涙があふれた。

ありがとうございました。 合掌

 

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1 コメント

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Unknown (もも吉)
2013-02-24 00:07:47
お悔やみ申し上げます
合掌

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