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生徒とのやり取りの中で感じたことを中心に、日頃から感じていることや変わった出来事などを発信しています。

授業の準備時間

2022-07-22 11:06:09 | 日記
昨日から夏期講習が始まっています。塾での授業を行うにあたって、私たちは当然ながら準備をします。
授業の展開としては、導入→説明→問題演習→解説→宿題と次回への予告をまず考えます。生徒たちに興味をひかせるために身近な例を用いたり、面白そう、必要だな、と思わせるなどの導入部分は特に大切です。
そして何パターンも持っている説明のうちから、クラスを構成する生徒たちの顔を思い浮かべ、どのパターンがこのクラスの生徒たちに響くのか、わかりやすいのかを考えます。
問題演習についてもいきなり難しい問題を出せば生徒たちは「なんだ、やっぱり難しいし面白くない。」と感じてしまいますし、逆に易しすぎれば「簡単すぎて面白くない。」「これだったら勉強しなくてもできる。」と感じてしまうこともありますから、適度なレベル・量の問題を準備しておくことも重要です。問題が終わった後の解説では、生徒たちがすっきり納得できる解説をし、興味や意欲が持続するようにします。そのうえで次回の授業までの予習や復習にあたる宿題を出し、授業内容を忘れてしまうことが無いように、そして次回の授業がスムーズに進むようにします。
このような準備をしていると授業時間と同じくらい、時にはその何倍も準備時間がかかることがあります。特に授業経験が少なかった塾講師になりたての頃には、講習時にはずっと授業準備に追われていました。食事休憩の時間には、食事は短時間で済ませ、すぐにテキストを開いてその後の授業に備えることを繰り返していたものです。
今では授業のパターンをいくつか持ち、以前ほどでは無くなったものの、毎時間授業の前には授業展開を頭の中でシミュレーションするようにしています。授業が終わり、生徒たちが明るい声、明るい顔で帰る姿を見るとようやく安心できるのです。
昨日は夏期講習初日でこれまでの復習内容が中心でした。生徒たちに今以上にスピード感をもって問題に取り組む姿勢を持ってもらいたかったので、タイマーを使って常に時間管理をし、普段の1.5~2倍の問題を取り組ませました。授業の途中、帰り際の表情を見るとやや疲れた表情を見せた生徒がいました。今日はこの狙いをしっかり説明した上で問題演習に取り組ませるようにしないとならないな、と考えています。ベストは、疲れたけど楽しかったとか、頑張って取り組んだらよくわかるようになって嬉しい、こんな感想を持って生徒たちが帰っていく姿を見られることだと思っています。