宗恒の茶庭

「茶道 思いつくまま」や「和の美術」など

臨機応変に

2021-11-20 15:16:40 | 茶道
今日の稽古は予めお休みされる方が多かったので、急遽「行の行台子」の稽古をすることにしました。臨機応変‥これも茶道でいう「はたらき」。

台子を箱から出して組み立て、八卦盆、杓立、差しとおし柄杓、火箸等、用意をして生徒さんを待ちます。お菓子は用意がないので1種類で。
いらした生徒さんは予想外なので「えっ、奥伝ですか?」と驚かれます。
生徒さんが多い時にはこのようなお点前はなかなか出来ません。しかも「行の行台子」は奥伝ですから。
しかし2人でしたのでゆったりとお稽古をすることが出来ました。
思いがけない稽古でしたが風炉で稽古をしていたので手順はスムースに、今日は時間があるので細かい説明をしながら進めました。
 
「天目茶碗の初めの茶筅通しは手の上でするんですね…先週の大円草の時はそうしませんでしたが」と質問されました。
「四ケ伝の台天目の時も初めは手の上でした」と他の生徒さん。「そうね…」と私。
ちょっと皆さんで考え「天目茶碗にお湯を入れ茶筅を入れて、台子に仮置きしているからではないかしら?」「台天目の点前でも台を清めるため茶碗を火窓前畳の上に置きましたね」「大円草の時は円草盆の上にお茶碗がありましたね」「仮置きはしてない…」・・・・・などといろいろ考えていくうちに手の上で茶筅通しをするケースが分かり納得。
人数が少なくゆったりとした稽古ならではの私と生徒さんとのよい討論が出来ました。

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