明治以降の絵画・彫刻・工芸のうち重要文化財に指定された作品51点が展示されています。
TVの美術番組でも取り上げられていましたのでぜひ見なくてはと、中でも高橋由一の「鮭」の本物を見たかったのです。
緑の日の今日、高校生の孫を誘ってこの展覧会に出かけました。
体育系の孫ですが今日はワンピース姿でネックレスも付けて肩から小さなバックを掛けてエレガントな姿にまぶしく感じました。私はサンバイザーにリュックをしょってスニーカーです。
ネットで予め時間予約のチケットを求めたので行列はしていましたが割とうまく入場できました。
大観の「生々流転」は40mもの長ーい絵巻物です。樹木も一本一本細かく川の流れも気の遠くなる作業で描いた超大作!やはり大観はすごいです。
日本画は軸・絵・屏風も大きなもので、歴史画、美人画等さすが見事な作品ばかりです。念願の「鮭」は縦長で等身大の鮭でやはり実際に見ると皮の質感や赤身の色、吊るしているワラのぼさぼさ感も見事でした。写真で見たり、TVの画面で見るものとは少し違って見え、やはり実物を鑑賞することが大切と思いました。孫も「教科書に出ていた」と言っていました。
洋画のコーナーでは、明治以降西洋から入ってきた油彩画をいろいろな画家が挑戦しています。岸田劉生・萬鉄五郎・黒田清輝など・・・
彫刻では高村光雲の「老猿」は圧巻!鷲の羽を握って取り逃がした鷲を恨めしそうに見上げている姿が何とも悔しそう。
工芸では鈴木長吉の「十二の鷹」は見事!鋭いくちばし、目、動きなどリアルな作品。
宮川香山の「蟹貼付台付鉢」もすごかったです。
常設展の方も見て、2階の外が見える明るい休憩室で持参の飲み物でのどを潤し帰途に。
お昼は竹橋駅地下のレストラン街の予定でしたが残念なことにすべて休業していたので、結局三軒茶屋駅近くで済ませることにしました。ここではオーダーは卓上にあるPCで頼む形式になってます。
美術展のチケットと言い、レストランのオーダーと言い本当にネット社会になっていること実感!
沢山の素晴らしい絵画を鑑賞して、普段忙しい孫とゆっくり過ごせ沢山お話しできて嬉しかったです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます