宗恒の茶庭

「茶道 思いつくまま」や「和の美術」など

円山応挙展

2016-11-26 11:34:20 | 美術
「円山応挙展」を見るため根津美術館に行ってきました。


初期の画としては、中国風の人物や風景画や屏風絵が並んでいます。

墨絵の《雨竹風竹図》屏風は雨竹の描写は素晴らしいものですが、「風竹」の方はあまり風を感じません。

《雪松図屏風》や《藤花図屏風》は琳派のような感じもしました。

写生帖としては、学習のためのものと、清書したものが展示されており、後者は巻物になっていて草花・虫・鳥・動物などがびっしりと精密に描かれていました。

みかんの皮をむいたところ、栗を上から見た所、落ち葉の裏表、兎の正面から見た顔など・・・単なる図鑑とは違います。

軸の画では《龍門図》が私のお気に入りでした。三幅対で、中幅の滝には鯉が登っているのが見えます。

左幅・右幅に描かれた泳ぐ鯉の姿も秀逸です。

《七難七福図巻》も見ごたえがありました。

応挙の秀作が揃った展覧会でした。

根津美術館の庭は、紅葉が真っ盛りでした。


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