桜乃記-さくらのき-

九州に住む、しがない若手サラリーマンが書きつらねた現代の随筆。
日本名刺研究会(会員数2名)の代表でもあります。

W杯予選 神の手からゴール 

2009-11-19 | スポーツ
サッカーW杯欧州予選プレーオフ、フランス対アイルランド。
W杯行きがかかった、このあまりにも大事な試合で
以下のような出来事がありました。

まずは見ていただきたい。
フランス(青)の12番、アンリに注目です。



サッカーは、手でボールを扱えない競技です。
故意でなく手に当たったものは、ハンドの反則ではないのですが、
これは明らかな故意。

アンリは、「グッドプレイヤーだが、最低のスポーツマン」ですね。

彼は選手として非常に優秀で、現に今回もこの神の手によってフランスをW杯に導きました。
しかし、スポーツマンとして考えた場合は、最低な行為ということです。

これについてぼくは、とやかくどうこう言うつもりはありません。



ただ、
「明らかなハンドだ!審判は何をみているんだ!」 
という批判には、真っ向から反論したいですね。
ええ、3級審判のはしくれとして、意見を述べるべきと思いましてね。

結論から言うとこのハンドは、「審判の見落とし」などというレベルのものではなく、
神の目でしかチェックできないファウルといえましょう。

この位置のファウルは主審、並びにベンチとは反対側の副審(A2)がチェックするエリアです。

まずは副審ですが、当然アンリがいるのとは反対側のサイドラインに位置しているため、
ボールから40m近く離れています。
さらに、ゴール前に走りこんでいるフランスの5番がブラインドの役割を果たしており、
とてもハンドを見極めることは不可能でしょう。

次に主審ですが、ハンドの瞬間はゴール前の混戦状態です。
現にアイルランドの5番、並びに7番が、主審からアンリへの視界を遮る形となっており、
ハンドを判断するのは副審同様難しいでしょう。
万が一アンリとボールを確認出来たとしても、「故意に手に当てた」
ということも確認しないと、ハンドのファウルはとる事が出来ません。

今回のハンドが、いかに見極め難いものであるか
これでご理解いただけたかと思います。


ちなみに主審、副審のポジショニングにも、なんら問題がありません。
よってこのハンドを見極めることが出来るのは、
神の目を備える審判ということになります。
そんな審判は、世界中探してもいません。

「悪質なハンドがあった。
 その行為はファウルとしてとられなかったが、それもひっくるめてサッカーだ。」

今回の件は、そういうことだと思います。

ではでは~


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