桜乃記-さくらのき-

九州に住む、しがない若手サラリーマンが書きつらねた現代の随筆。
日本名刺研究会(会員数2名)の代表でもあります。

桜は何故、かくも日本人に愛されるか

2010-04-08 | その他
ども☆

久々の更新になりますね。
更新を楽しみにしておられた方、居られたら申し訳ありません。

さて、ちょうど季節ですので、桜について語りましょう。
お題は「桜は何故、かくも日本人に愛されるか」です。



2点理由を考えてみました。

①門出を象徴している
②時間軸を有している

以下考察しましょう。

①門出を象徴する花である

欧米は学校が9月入学に対して、日本は4月入学ですね。
ちょうどそのころ咲いているのが、そう桜です。
入学式で取った写真って、入学式の看板と桜、セットのイメージ有りません?

このように、桜は新たな門出を象徴する花となっているのですね。


②時間軸を強く意識させる花である

例えば春に咲く花は、他にチューリップが挙げられると思います。
仮に、病床にある年老いたあなたの母親がチューリップを見てこう言ったらどうでしょうか?
「このチューリップを拝めるのも、今年で最期かもしれないねえ・・・」
いまいちピンとこないでしょう。

では桜の場合はどうか?
「この桜を拝めるのも、今年で最期かもしれないねえ・・・」
どうです?
なんだか思わず泣けてしまいそうですね。

ではチューリップと桜の違いは何なのか。
チューリップは枯れるのに対し、桜は散り行くのですね。

このように、桜は散ることで、時の移ろいの儚さや無常観、果ては日本人の死生観をも体現する存在となっているのです。

時間軸の意味、お分かりいただけたでしょうか?


今回はこの辺で、また☆