桜乃記-さくらのき-

九州に住む、しがない若手サラリーマンが書きつらねた現代の随筆。
日本名刺研究会(会員数2名)の代表でもあります。

【方法論】3級審判に受かるには

2009-10-20 | スポーツ
ども☆

4級との差額の登録費、数百円を振り込んでから約2週間。
届きました~。



左の水色が、今回届いた3級審判ワッペン。
ちなみに右の緑が4級のワッペンです。
これを胸に付けて、審判をするんです。


てなことで今日は、3級審判に受かる方法論でも延々書いてみましょうか。

GO!



一口に3級審判とは言っても、各都道府県によって試験実施の方法が異なります。
福岡県の場合は、以下の流れです。

①筆記&体力試験
 ↓
②実技試験

①をパスしたら②に行けます。
県によってはレフェリーダイアリー提出必須のところもあります。
すなわちそれにより、主審経験を例えば8試合をこなしたかの確認を取ります。

福岡県の場合は提出は義務付けられていません。


まず①から。
筆記試験は競技規則、17条までをとにかく暗記です。
約50ページ分ですが、そんなに分量が多いわけではありません。

Q.ボールの気圧は?

A.海面の高さの気圧で0.6~1.1

と、このようにどれでも瞬時に答えられるなら、普通にパスできるでしょう。
受験生のように競技規則を暗記用マーカーで塗りつぶして、赤や緑のフィルムで隠しながら覚えましょう。


体力試験は福岡県の場合、2400メートル12分以内でした。
よほど運動していない人でない限り、まず大丈夫な数字です。

県によっては、例えば50m走や、インターバル走を取り入れているところもあります。



 サッカーレフェリーズ2009-2010
 ↑非常に役立つ本です。


次は②の実技試験にこぎつけるまでを述べましょう。

とにかく試合をこなしましょう。
練習試合を何度か吹いたら、次は公式戦にチャレンジしたいですね。
やはり公式戦独特の緊張感みたいなものもありますから、慣れておいたほうが良いです。

審判経験を積む上で注意すべきは、なるべく3級以上の審判に自身のレフェリングを見てもらうということです。
自分の悪いところは自分で気づきません。
よって、上級審判のダメ出し無しでは合格は難しいでしょう。

毎試合見てもらうというのはちょっと無理かも知れませんが、せめて2試合に1試合の割合で見てもらいたいものです。

年代のカテゴリーも、出来れば多岐に渡るものをこなすのが良いですね。
高校生年代の70分ゲームを持つくらいの体力も備えましょう。



最後に②実技試験について述べましょう。
福岡県の場合は、①筆記&体力試験の合格時に県内の試験官のリストを渡されます。
そのリストの試験官に自らアポを取って、見てもらう方式です。
試験官は沢山いますので、日程調整がしやすく、すぐ受けることが出来ます。
また、試験は公式戦、練習試合どちらでも構いません。
この方式を採用している県は少ないのではないかな?

ちなみに試験は対象は主審1試合で、副審は対象ではありません。
他の県は、副審も試験対象のとこが多いみたいですね。


さて、審判実技試験当日を迎える前にやっておくべきことは何でしょう?


そう、リスペクトワッペン取り付けです。
巷で著しく不人気の、このワッペン。
確かにデザインセンスが「あちゃ~」という感じですもんね。

しかしそんな感情を押さえ込み、これをばっちり取り付け、隙のなさをアピールです。
ちなみに僕はフェアプレーワッペンを左腕に、リスペクトワッペンを右腕に装着して試験に臨みました。
まあ合否に影響はないと思いますが,念のためね。


そして試験当日。

水分は十分用意します。
試験前のグランドチェックも忘れずに。

・水溜りはないか?
・白線はちゃんと引かれているか?
・ゴールネットに破れはないか?
・コーナーフラッグは横に倒れてないか?
などなど。

ボールの気圧も忘れずチェックして、足りなければ空気を入れます。


ここまで来たら、あとは自身を信じて力を出し切るのみですね。

ファイ!!


てなことで今日は3級審判のとり方について簡単に書いてみました。
これをご覧になった無級の人、または4級審判の人、ぜひ3級にチャレンジしてみてください☆

きっと得るものはあるはずですよ♪

サッカー指導者講習会in湯布院

2009-10-16 | スポーツ
ども。
先日の3連休、大分は湯布院に行って来ました。



ええ、ナショナルトレセンU12九州と並行して、
指導者講習会も開催されたので参加してきたのです。

このナショナルトレセンには、九州・沖縄のサッカーが上手い12歳以下
(つまり小学生)が選抜されて54人集められているのでございます。

すごいですね~。

そしてわれわれ指導者講習参加者32名。
内訳はA級2名、B級4名、C級26名の陣容です。
僕はC級コーチのライセンスを持っていますが、
今回の講習に参加することで、40ポイントを獲得できます。

このC級コーチのライセンスを維持するには、4年で40ポイント必要なのです。
よって、今回参加した僕は、四年間資格安泰ということです。

まあ、ポイント獲得が一番の動機というわけではありませんが。


はてさて、会場の湯布院スポーツセンターですが、いいグランドです。
人工芝で2コート分ありますからね。

福岡フットボールセンターの人工芝と比べても、なんだかふかふかして柔らかい。
新しいからかな。

さて、初日はオリエンテーションの後、子供たちの練習見学。
やはり上手いですね~。

「ボールを常に動かせ!
 ボールをこねるな!」
の声が印象的でした。

ボールを足裏でとめていた子は怒られていました。
裏で止めるということは、自分が止まってボールを保持するということです。
つまりゲームに動きがなくなるんですね~。
また、ディフェンスに寄せられる時間を与えてしまいます。
う~む。


そして次は実技講習に入りました。
僕たちを指導してくれるのは、クロード・デュソー氏。
氏は日本サッカー協会テクニカルアドバイザーを勤めるフランス人のコーチです。

簡単なアップからいろんなメニューをこなしました。
手でのボール回し、パス展開からのシュート、ヘディングでのミニゲームなどなど。

終わりに少年たちのゲームを見学。
怪我して見学している子供がいたので、いろいろ話を聞いてみる。


Q 「サッカーを始めたのはいつ?」
A 「3歳」

やはりここに選抜されるような子供は、サッカーを始める年齢も早いですね~


Q 「リフティング何回できる?」
A 「千回」

僕は四百回なので、負けました~。
小学六年生に(泣)
まあサッカー暦は俺のほうが短いから仕方ないか。


Q 「将来の夢は?」
A 「プロ」

かっこいいですね~。
がんばれー☆

その後は研修室に戻って座学の講義を受けました。

これにて初日無事終了かと思いきや...

なんとここで、明日は指導実践を行うことが決定。
32人が4グループに別れて、指導実践を計画し実施することになりました。

お題は「シュート」
これに関するメニューを組み立てて、指導するのです。

指導内容は以下。
①テクニック
②タクティクス
この2つを20分でやります。

グループは年齢順に若い方から区切られ、僕はAグループでした。

さっそく明日のために、グループごとに別れ軽く打ち合わせをしました。
はてさて、どうなることやら...


~~~~~~~~~~~~~~~~~


翌朝、僕は例によって6時20分ごろ、大分の宿を出ました。
さて、朝は8時半にグランド着。

①のテクニックは僕が主に指導することになりました。
しかし喧々諤々の議論で、直前まで皆の意見がまとまらりませんでした。

さて、てなことで指導実践。
他のグループの方を指導していきます。

ぼくはフォーメーションで3人がボールに触れ、シュートまで持っていく
練習の指導をしました。

しばらく指導していると...

「テュルルルルルル」
はい、デュソー氏のストップがかかりました。
氏は笛を持たず、プルルルルルルと唇を震わせ笛代わりにします。

さて、ダメ出しの内容は?

「テクニックの練習なのに、一人に回ってくる回数が少ない。
 ドリル形式の練習は多くの順番が回ってこなくてはいけない。
 また、シュート練習なのに、シュートにたどり着くまでが長い。」

なるほど、そのとおりです。

また、別のコーチにはこう言われました。
「テクニック練習なのに、肝心のシュート技術その物への指導がなかった。
 軸足はこう、インパクトの体勢はこうだとかいう指導があってもよかった。」

たしかにフォーメーションに気をとられ過ぎて、技術のことを忘れていました。
うみゅ~



さて、お次は②タクティクスです。
これは①よりやや複雑なパターンで行います。

しかしこれにもやはりダメ出しが!
この練習では、攻撃側が両サイドにいる見方を使っても良いというものでしたが、
サイドの見方はオフサイドポジションもあまり意識していないため、リアリティがいまいちということでした。

氏いわく、リアリティのない練習はダメとのことでした。

てなことでわれわれのグループの指導実践終了~。
学びは多かったです。

てなことで次々グループ発表でした。

真後ろから来たグランダーのボールに反応して2タッチや3タッチでシュートする
練習の指導実践をするグループがありました。

いい練習だなと思いましたが...

「テュルルルルルル」
デュソー氏ストップの声が!

「確かに順番もすぐ回ってくるので良いが、
 斜めから走りこむように変えることで、
 よりリアリティのある練習になる」

とのことでした。
なるほど~ディフェンスの裏に走りこむイメージですね。
「実際の試合に多くある場面を練習するのがよい。
 あまり出てこないような場面を練習するより効率がよい」
とも言っていました。

また、他に氏の言葉で印象的だったのは、
「これが何の練習なのかを意識しろ」
ということでした。
シュートならシュート、キープならキープ。
「一見して何を目的とした練習かが誰の目にもわかる」
それが良い練習なのですね。

シュートを目的とした練習をやるのとします。
シュートにたどり着く前に、ディフェンスにカットされる場面が多い練習は、
シュートの練習とは言えませんね。

つまりはそういうことです。


まあお金はかかりましたが、またサッカーを少し深く学んだ
講習会でした。