袴田事件で無罪。
これが真理・真実だということを前提とすると、今までの「有罪」とした裁判が間違えていたということ。
さて、何人の裁判官が間違えていたのかというと、
3名(合議体だろう)
◆ 高裁(これも年月日不明)
3名
◆ 最高裁 1980年 上告棄却
小法廷の5名(だろう)
◆ 1981年の第1次再審請求に対する2008年3月最高裁が特別抗告を棄却して終了
これも小法廷の5名?
◆ 2008年の第2次再審請求に対する2014年3月に静岡地裁が再審開始。しかし、検察官が即時抗告し、2018年6月、東京高裁は、再審開始決定のみを取消し
3名
上記の5つの裁判が「間違っていた」と思われる。最高裁での裁判官の数は不明ですが、上記試算では、19名の裁判官が「間違っていた」。
誤謬のない、ミスがない、公明正大と思われる裁判官でも、結果論的には、20人くらい、間違えてきた。
裁判は、かくも、脆いというか、危うい。
裁判は、水物。
そんな言い方がされることもあります。
裁判官も、当時の証拠に基づいて、誠意をもって、良心に基づき、裁いたのでしょうから、その判断を責める気持ちはない。
でも、数十年経って、その判断が「間違っていた」とされた。
かように、「裁判官も、間違える」のです。