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リーガル・ボディガード中山達樹の備忘録 ~人生ハ挑戦ナリ~

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ASEAN 「ざっくり」レポート

2016年07月24日 | 法律
ブルネイを除くASEAN9カ国を全て踏破して、各国の法律事情を調べてきました。こんな弁護士は日本では私しかいないなと思ったので、簡単に各国の情報をまとめてみました。

詳細な比較ではなく、一人の人間が横断的に見たときに浮かび上がる特徴を「ざっくり」とまとめただけです。こういう「ざっくり」とした比較にもひょっとしたら意味があるかな、と思ってトライしています。「いや、そうじゃないよ、こうだよ」とかの細かい指摘があれば、大歓迎です。
 
なお、以下の順番は、一人あたりGDPの高い順です。
 
1  シンガポール
(1)概略 
  日本を凌ぐ先進国。(縦割りになってない)官僚制度など、日本が学ぶこと多し。人材が国外流出しないため、官僚の初任給は1000万円クラス。私が2年暮らした第二の故郷。
  50年前にマレーシアから追い出され、生存戦略のため外資を導入。
  人口500万人(うちシンガポール人350万人、他は外国人)は島内で飽和状態。日本から進出するのにVISA(エンプロイメントパス)の発給要件が厳しくなったり。
 
(2)人・文化
  中国系8割、後はマレー系とインド系1割ずつくらい。「キアス」(シンガポール方言)と言われる、金にあざといというか現金な国民性が一つの特徴。
  日本を大好きな人多いです、あ、これはASEANみんなですが。日本に来る経済的余裕がある人が多いので目立つ。
 
(3)法制度
  国としての生存戦略とリンクして、外資誘致のための法制度になっている(例えば、労働法で、解雇自由とか、解雇手当ないとか、最低賃金ないとか)
  英国植民地なのでコモンロー。電子ファイリングとかスマホでできる期日管理とか、法制度もメチャIT化しています。
  シンガポール弁護士は優秀なので、日本からリモートコントロール可能。他の国は、足を運んでケツを叩かなきゃいけないことあり…
 
2 マレーシア
(1)概略
  やっぱり国のトップ(ナジブ首相)の汚職が… 国として発展に向かっているの?との疑問あり。
  人口2500万人と、スケールする程度の大きさではない。
  日本からの退職者が老後を暮らす国としては10年連続一番人気ですが…
  ブミプトラ政策のため、優秀なマレー系以外の人の人材流出が止まらない。
  世界で唯一、「合法的に人種差別」を継続している国です。
 
(2)人・文化
  政治はマレー系。ビジネスは中国系かインド系が力を握っています。
  ビジネスは、中国系かインド系が上に立ち、その下で事務作業をマレー系が行う、という綺麗な分化構造。そしてその下で、単純労働はバングラデシュ等からの移民が担う。だから一概に「マレーシア人」と簡単に括って考えるのは危険。
  イスラムはインドネシアより厳格。
 
(3)法制度
  英国系のコモンロー。ま、制度はしっかりしているけど、その運用は…というところがあります。
  マレー系優遇政策(ブミプトラ)のために、入札事業には、マレー系が暗躍したりする、ちょっとブラックというか特殊な点があります。
  弁護士はシンガポールに次いで優秀な人がいて、英語できるので、コミュニケーションストレスがありません。
 
3 タイ
(1)概略
  言わずと知れたASEANの雄。人口多いので、マレーシアより一人あたりGDP低い。
  車産業が発達した「アジアのデトロイト」。タイの製造業の半分は日系企業じゃないの、という人もいるくらい。
  タイにいる日本人は10万人弱。他国(その次にASEANで多いシンガポールの3万人の3倍)に比べると圧倒的に多い。
  タイは、いろいろ住環境がいいので(タイ人の優しさ、ゴルフ等)、タイに「居着いて」しまう日本人が多いです。
  タイにいる日本人の平均年齢って、他国に比べて10歳くらい高いような気がします。
  90歳くらいの、もう健康状態が大変な、ブミポン国王にもしものことがあって、王位継承があるまで、今の軍事政権が続く、って情報もあります。
 
(2)人・文化
  微笑みの国。マイペンライ(気にするな)の国。
  でも面従腹背の部分があるから(あまりNOと言わずなんでもYESと言う)、タイは、国として、キャバクラのようだね、なんて言っている人がいました。お金を払う人には優しくする、という意味で。
  末端労働者まで経験な上座部仏教徒。
  フィリピンの真逆で、出生率は2を切っており、日本やシンガポールのような、「逆ピラミッド」に近づく人口ピラミッド。失業率0.6%(フィリピンの10分の1以下!)。だから、最低賃金支払っても優秀な人が雇えない。JOB HOPPINGが、おそらくASEANで一番深刻。
  タイのトヨタさんは、優秀なエンジニアを「囲い込む」ために、ボーナスを、10か月分も、支払っています!
 
(3)法制度
  会社法(民商法)が薄くて(170条くらいしかない)、近代的な法制度とはいえない。
  誰でも刑事訴追できちゃうとか、ちょっと危ない国。だから変に恨みを買うと危険です。
  サービス業には外資規制があり、コンサルの力を借りてなんとか外資規制を凌ぐなどの、工夫を皆さんしていらっしゃいます。
  英語をストレスなくコミュニケーションできる弁護士は多くないです。
 
4 インドネシア
(1)概略
  ポスト・タイとして伸びています。ただ、イスラム教であるってことが、日本人からしたら、ちょっとやりにくかったり。
  人件費は年々10−20%も伸びていて、労務管理が大変。ストも多い。
  ビジネスの上の方で力を持つ人はやっぱりチャイニーズ系です。ま、ASEANどこでもそうですが。
  四輪の自動車96%、二輪車99%が日本製。世界で一番「日本車比率」が高い国では?
  ジャカルタの渋滞はASEAN最悪か。バンコクよりひどい。バンコクは電車あるから渋滞回避できる。ジャカルタには今地下鉄を建設中。
 
(2)人・文化
  やっぱり、ムスリムというかマレー系というか、とにかく「家族を大事にする」度合いが、日本人とは桁違い。労務管理で頭を悩ませるところであります。
 
(3)法制度
  とにかく、裁判所が汚職であてにならない、というのが最大の特徴。インドネシア裁判だけは避けたいところ。
  土地規制もややこしかったり。労働法はメチャ左翼的(労働者寄りなので、雇う側の日系企業にはよくない)。
  英語をストレスなくコミュニケーションできる弁護士は、タイよりも多くないです。
  
5 フィリピン
(1)概略
  数十年前はASEANの雄だった。だからアジア開発銀行の本部がマニラに置かれた。
  でも、それ以後、財閥が幅を利かせて、政治がコントロールできず、経済も伸びてない。
  日本から近く、英語も話せて、外資規制も強くなく、人も優しい。投資にはうってつけの国。ただ、製造業は育っていないので、部品等の現地調達が困難というのがほぼ唯一のネック。
  こんなに投資環境がいいのに、どういうわけか、日本には人気ない。その理由としては、①三井物産若王子支店長(もう30年以上前か)の誘拐の生々しい記憶、②日本のフィリピンパブでフィリピーナに恋して、お尻を追っかけてフィリピンまで行って、それで騙されたりしてお金なくなって日本に帰れなくなった「困窮邦人」がたくさんいること(だから評判が悪いこと)、の2つが挙げられます。
  マニラの日本人大使館に泣きつく困窮邦人が、年間300ー500人(一日1人以上?!)もいるらしいですが、本当でしょうか…
 
(2)人・文化
  離婚も避妊もできないと言われる厳格なカトリック。だから出生率が、ASEANで唯一、3を超えている。だから人口ピラミッドが、顕著な綺麗な「ピラミッド形」。だから若年労働者多く、失業率高い(硬式には7%、実際はもっと高いという人多し)。だから、最低賃金さえ払えば、すぐ人が雇える。
 
(3)法制度
  役員の国籍要件がある唯一の国。ま、弁護士事務所等に依頼すればなんとかなるので、深刻ではないですが。
  競争法は昨年ようやく制定されましたが、執行はこれからです。
  弁護士探すのに苦労しません、みんな英語喋れるから。

6 ベトナム
(1)概略
  共産主義。外資規制も、窓口によって対応異なったり。
  個人的には、ハノイの、「フレンチクオーター」っていう雑踏が、まさに「アジア的猥雑さ」を象徴しているので、旅行として、オススメです。アジアの息吹というか、人間のたくましさというか、何かを感じることができます。
 
(2)人・文化
 これくらいの経済レベルだと、日本のように、核家族ではなく、三世代で住んでいる人が多い。だから親の意見が重要だったりする。だから親にまで福利厚生を広げると、労務管理がしやすくなったりする。
 
(3)法制度
 中国に似る。中国の「董事会」が株主総会と取締役会の2つに綺麗に分かれていないのと同様。
「袖の下」費用がかかるから、会社設立に、他国の2倍くらい、お金が掛かります。他のASEANでは、だいたい、50万円で、1か月以内に、子会社を作ることができますが、ベトナム(やラオス)では、半年〜1年くらい、そして、100万円くらい、かかります。
 なお、憲法2条には、「共産党が国家より偉い」ってことが書いてあります。中国と同様です。利権集団であるところの共産党の面目躍如といったところでしょうか。
 私は幸いにして英語をストレスなく喋れる弁護士を知っています。
 
7 ミャンマー
(1)概略
  5年くらい前に、ようやく「開国」したような国。昔はASEANの雄だったので、バンコクからヤンゴンに買い出しに行ったりしていたらしいですが。
  ヤンゴンの賃料は、シンガポール並み。需要に供給が追いついていません。
  タイ・カンボジア・ラオス・スリランカと同様、小乗(上座部)仏教。
  停電が毎日ある。自家発電装置ないとやっていられない。ミャンマー一国の発電量(水力発電のみ)は、神戸製鋼1社とか沖縄県1県とかと同レベル。雨降らないと電気なくて困るという理屈。
 
(2)人・文化
  まだまだPRIMITIVE… 建築現場のセメントを弁当に詰めて自宅に持ち帰る人とか居て(自宅の補強に使う)、労務管理は大変です。スーツ来たことない人がスーツ作っていたり。
  「英語が使える」と楽観視しすぎるのは危険です。いわゆる末端労働者には英語が通じません(タクシーとかカレーとかその程度の英語も通じなかった…)
 
(3)法制度
  知的財産につき法律がなかったり、労働法の基本法がなかったり、など、まさに発展途上なところがあります。
  汚職防止法もできたばかりでまだ執行段階には…というところ。
  弁護士のレベルもまだまだ。
 
8 カンボジア
(1)概略
  内戦・ポル・ポト虐殺があったので、年配の人が物理的にたくさん居ません。何百万人も虐殺されて。プノンペンの虐殺の記念館はMUST SEEですよ…
  愚民政策を取ったので識字率が低く、70%強とか。他のASEANはみんな識字率90%超えるのに。
  アンコール・ワットって、遺跡のすごさよりも、その「保存状態が悪い」というか、遺跡をみんな足蹴にして歩いている(遺跡の上を普通に歩いている)ことが、私にはショッキングでした。貧しいから、遺跡を保存する余裕が無いのですね。
  USドルが普通に通用します。
  政権はベトナム寄り。若い世代と野党はそれに反発しています。
 
(2)人・文化
  日本の麺「うどん」は、カンボジアの旧都「ウドン」からネーミングされた、ってのは都市伝説に過ぎないらしいです。
  アンコール・ワットに象徴されるように、数百年前は東南アジアで最大の栄華を誇っていた(クメール王朝)。栄枯盛衰を思う。
  これ、という料理がないのが実は特徴だったり? やはり食文化と経済力は比例する、その例に漏れない。  
 
(3)法制度
  外資に来てもらいたいこともあり、かなり、というか最も?外資規制の緩い国です。
  識字率低いので労務管理大変という面があります。
  不動産と株の売買には、不文律で、株主総会の全員一致の賛成が必要と聞きました… なんだこの不文律は。
 
9 ラオス
(1)概略
  ASEAN唯一の内陸国。人口700万人強しか居ない。
 「ミニ・ベトナム」です。USドルやタイバーツが通用します。
  政権も、みんなベトナムの顔をうかがっている、という感じ。
  ASEANで最も新しい国? 1975年に建国され、まだ41年。その間ずっと共産党独裁。
  「41年も全く変化しない」国の閉塞感/停滞感は、肌で感じるとすごい。民主政で自由度が利く日本に生まれた幸せを思う。
 
(2)人・文化
  文物が少ない! 国随一のショッピングセンターが、非常に貧弱で、例えば「渋谷109の10分の1くらいの商品量」ってイメージでしょうか。
  国一番の観光スポットに、私一人しか居なかったみたいな経験もしました。
  首都ビエンチャンの人口も70万人程度。日本の地方都市より小さいみたいなイメージです。
 
(3)法制度
  要するにベトナムそっくり。会社設立はまさにベトナム同様、他のASEANの「50万円+1か月」ではなく、「100万円+半年」コースを覚悟しなければなりません。
 
 
以上、ブルネイを除くASEAN9カ国。以下は、その他のアジア。
 
10 インド
(1)概略
  世界最大の民主主義国(1991年までは社会主義国だった)。悪く言えば、Too much democracyで、住民が収用に反対して(昔の成田空港みたいに)、インフラ整備が進まなかったりすることがあります。その点で(国権が強い)中国と正反対なところがあります。
  英語は、末端労働者がしゃべる方言は、特に聞き取りづらいです。Marketは「マルキ」、Armyが「アルミ」になったりしています…
  日本人はインド全土に1万人弱しかいません。シンガポールの3分の1くらい。案外少ないです。
  やはり、食事(カレーばかり。新鮮な野菜とかない)が日本人に合わない、というところが大きいような気がします。
 
(2)人・文化
  とにかくインド人はよくしゃべるので、しゃべり負けないために、関西系の人を送る企業が多かったりします。
  人口多いので一人あたりGDPはベトナム以下になっちゃいますが、日本人が相手にする<都市に住んでいて、ワイシャツを着ていて、靴を履いている>インド人のレベルは、結構高い。
 
(3)法制度
  旧英植民地なのでコモンロー。ブルーカラーワーカーは、「一旦雇うと永久に解雇できない」と言われるほど、手厚く保護されています。
  経済規模デカイので、競争法の罰金は高くなります。他の国だと数億円レベルなのに、この国だと、数百億円レベルになります(カルテルの罰則は、国内売上10%がグローバルスタンダード。インドもそれに近い)
 
11 バングラデシュ
(1)概略
  世界最貧国、と言われるだけあり、首都ダッカのインフラは残念な感じでした。
  公共交通機関がない、流しのタクシーもない、というのは他国と大きな違いです。渋滞も、世界最悪と思われるジャカルタのさらに上を行くか、という感じ。
 
(2)人・文化
  うーん、立派な人いるんだろうけど、なかなか巡り会えません。
 
(3)法制度
  顕著な特徴は思い浮かびませんが、まあこういう国では、制度そのものと運用はだいぶ異なります。
 
12 スリランカ
(1)概略
  人口2000万人強と市場は小さい。けれども、インド洋の要衝に位置して、地政学的にはいいところ。日本から9時間、やや他の国よりは遠いです。
  5年前くらいに内戦が終了して、今は、「投資の楽園」状態。先駆者利益を確保したいところではあります。コロンボの開発の勢いはすごい。かつてのヤンゴンのよう?
  単位面積あたり世界遺産の数が、世界第2位、ってのが国の自慢の一つ。
 
(2)人・文化
  小乗仏教で、親日的。インド系的な風貌をしているのに仏教国、というのは違和感があるかも?
  アチェの地震と東日本大震災で、国同士がお互いに支援し合った、というところから、親日的であることを説明する人もいます。
  あと、日本が占領後にサンフランシスコ条約で独立した1952年に、スリランカのジャヤワルダナ大統領(当時は外相)が、独立を支援するスピーチをしたことも、スリランカと日本の友好を象徴的に示すエピソード。
  
(3)法制度
  旧英植民地なのでコモンロー。
  競争法は存在すらしません。国として、国際競争力を維持するために、独占を認めているということですね。
 
 以上思い付くままに。読みにくかったかもしれませんが、要するに、言いたいのは、「ASEANのことは何でも俺に訊いてくれ」ってことです笑
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