桜乃記-さくらのき-

九州に住む、しがない若手サラリーマンが書きつらねた現代の随筆。
日本名刺研究会(会員数2名)の代表でもあります。

お仕事探訪~八百屋篇~

2010-01-02 | お仕事探訪
ども☆

久々の「お仕事探訪」になってしまいましたね。
今回は、八百屋さんに焦点を当てたいと思います。

年齢 50台のご夫婦
   忠夫さん、由紀子さん(仮名)
分類 自営業

章立ては以下のとおりです。

【1】お店をやり始めるまでの経緯
【2】八百屋の一日
【3】八百屋の実際


行ってみよう!


【1】お店をやり始めるまでの経緯

ご主人の忠夫さんは、もともと個人事業主でトラックの運転手をやっておりました。
しかし八百屋を営んでいた父親が倒れて、家業を継ぐことになったのです。
バブルがはじけたくらいの時でした。
忠夫さんの父親は亡くなりましたが、母親は元気だったので、当初は手伝ってもらっていたそうです。


【2】八百屋の一日

八百屋の一日は早いです。
まずは卸売り市場に出て仕入れです。

野菜、果物が御主人担当。6時には出て買い付けます。
奥さんは市場で練り製品や雑貨など買います。 
なんと朝4時半に出て、6時半から7時に店に帰り、値札付けを行うのだそう。
そのため、朝時間を取られないように、夜化粧をして床についていたんだそうです。
すごいですね~!

作業は、値付け、レジの集計と帳簿付け、配達など多岐にわたります。
当然お客さんが絶え間なく来ると昼ごはんも食べれないため、かなり多忙な毎日ということでした。
子育ての時期は、赤ちゃんのオムツが汚れてもすぐに対応できないことも多々あったそう。

基本日曜日とお正月が休みだったのですが、それ以外は気の休まるときがなく、
かなりハード。
大変な仕事ですね~

ところでこの仕事のやりがいはやはり、仕入れたものが全部売れたときだそうです。

【3】八百屋の実際


しかし後を継いでからというもの、売り上げは右肩下がり。
大規模スーパーには値段で太刀打ち出来ませんからね。
時代の流れです。
他に後継者不足などもこの業界には大きな問題としてあるようです。

ただ、このご夫婦の場合は土地が自分の持ち物だったので生き残れたそうです。
土地も借り物だった場合、借地料までかかって大変ですから。

結局 店の仕事を手伝ってくれていた忠夫さんの母がなくなったこともあり、
この八百屋をたたむことを決意したのだそうです。

今はその土地の一階を某コンビニに提供し、その賃貸料で悠々自適な生活を送っておられます。